障がい児が長じて障がい者になると、これまでの福祉サービスが受けられなくなってしまう問題。
世田谷区議会議員、桃野芳文です。
本日のブログも先の区議会一般質問より。
障がい児が、成長して障がい者になると、これまで受けられていた福祉サービスが受けられなくなってしまう問題があります。
例えば放課後等デイサービス。障がい児には、授業の終了後または休業日に過ごす通所施設がありますが、障がい者には同様のサービスがなく、生活介護や就労支援事業などの通所後に過ごせる場所が不足しています。
又、区内にある「医療型短期入所施設、もみじの家」のような施設も小児とその家族のための施設で、成人となると重度の障がいのある方の家族等をレスパイトする施設が区内にはありません。
重度障がいのある方のご家族に対して、介護負担軽減や就労支援に取り組むことも行政の大切な役割です。桃野は、区がこれらのニーズに応える機能の整備を進めるべきだと訴えました。
以下、質問と答弁の様子を1分程度の短い動画に編集しました。ご覧ください。※質問、答弁の全編は世田谷区議会のサイトから「令和7年6月5日、本会議」をご覧ください。
区の答弁は概ね以下内容でした。
【答弁内容】
・成人障害者には放課後等デイサービスのようなサービスがないこと、また、区内には成人が利用できる医療型の短期入所施設がないことは、いずれも重要な課題だと認識している。
・区は、成人障害者の通所施設利用後の居場所支援として、障害者就労支援センターによる居場所支援の委託事業や余暇活動を目的とする日中一時支援を実施している事業者への補助を行っている。
・また現在、国の制度に位置付けられていないことから、この間、現状や課題等について国や東京都へ直接申し入れをした。
・医療型の短期入所は、医療法人等が開設主体となるため事業者の確保が困難な面がある。区としては、 福祉型の東京リハビリテーションセンター世田谷や、東京都住宅供給公社大蔵住宅の創出用地に整備中の新規施設などを活用して、医療的ケア者の受入れ枠の拡大に向けて取り組む。
・引き続き、国や都へ居場所支援の制度構築を求めていくとともに、区としてもニーズに応えられる助成制度の拡充やサービス基盤整備の促進について検討する。
(答弁内容は以上)
桃野の施策提言に対して、区からはいずれも前向きな答弁が返ってきました。区も課題認識はしているので、大切なことは、いつ、どこまでやれるかということになります。
障がい者、障がい児、そのご家族等の皆様が安心して暮らせる世田谷となるよう、桃野も引き続き区に提言を続けて参ります。
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