悲しみから明日へ、再生への道のり
昨日は「犯罪被害者週間行事」に参加してきました。
平成17年に閣議決定された「犯罪被害者等基本計画」において、毎年「犯罪被害者等基本法」の成立日12月1日の前の1週間が「犯罪被害者週間」と定められました。
(内閣府のホームページによると)
「犯罪被害者週間」は、期間中の集中的な啓発事業等の実施を通じて、犯罪被害者等が置かれている状況や犯罪被害者等の名誉又は生活の平穏への配慮の重要性等について、国民の理解を深めることを目的とするものです。
今年の「犯罪被害者週間」は11月25日~12月1日ですが、本日は関連行事として、世田谷区の成城ホールにて、以下内容で講演会などが実施されました。
■講演会
「悲しみから明日へ、再生への道のり」
講師:入江杏(いりえあん)
■映画上映
「あの空をおぼえてる」
入江さんは、世田谷一家殺人事件被害者遺族で、殺人事件被害者遺族の会「宙の会」の幹事です。
事件から、今に至るまでの入江さんの経験を聴くだけで胸がしめつけられる思いです。
事件直後の現場で目撃したこと、マスコミの取材、警察への捜査協力、楽しかった思い出が辛い思いに代わってしまう瞬間。
そして、映画。
愛する幼い娘を交通事故で無くしてしまった両親、目の前で妹を失い、自らは生死の境から生還した兄。
残された家族はそれぞれ、深い悲しみを背負いながらも自分たちを責め続け、苦しみ続ける毎日。
深い悲しみに押しつぶされ、やがて家族の気持ちがバラバラになっていく中で、いかに家族が家族として生まれ変わっていくか。
そんなストーリーです。
私も二児の父として、感情移入しながらスクリーンを見つめていました。
犯罪や事故の被害者や、その遺族。
私の身近にもいらっしゃいます。
そして、誰しもが被害者や遺族になりえます。
犯罪被害者週間を機に、多くの方に「人権」「配慮」「理解」などについて考えてもらいたいと思います。
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