卑劣な犯罪者の手口。「自分は大丈夫」は禁物です。
先月末に警視庁がまとめた「振り込め詐欺の被害者像」
警視庁が、被害者や家族から聞き取り調査をした結果を分析しています。
(10月30日の日経新聞を参考)
この分析をみて感じるのは、”自分は大丈夫、だまさるはずがない”という過信は禁物ということ。
今年5月〜7月に被害届(未遂を含む)を受理した東京都内在住の65才以上の318人とその家族からの聞き取り調査をみると以下の状況です。
・被害者の81%は女性
・夫や家族と同居している人は62%
・「被害者の判断力や記憶力に問題は無いと考えていた人」は71%
・「だまされるかもしれないと考えていた人」はわずか6%
・(被害者の中で)「自分は大丈夫と思っていた」「考えた事もなかった」人は92%
・(被害者の中で)「被害防止について家族と話し合った事がある」人は45%
女性の方は特に注意ということが言えそうですが「一人暮らしの高齢者が被害にあいやすい」ということではありませんし、「家族で話し合っているから大丈夫」ということもなさそうです。
毎日顔をあわせている家族であっても、卑劣な犯罪者は、巧妙に家族の一員になりすまし、あなたの大切なお金を奪ってしまうのです。
電話でお金を要求されたら「振り込んでほしい」とか「代理の者に取りにいかせる」などを問わず、先ずは「詐欺だ」と考えて間違いありません。
加えて特徴的なのは「還付金詐欺」が前年同期の5件から292件に急増していること。
還付金詐欺は息子などになりすます必要がないので、同窓会名簿等を手に入れる必要も無く「誰でも、今すぐにできる詐欺」であることが増加の要因だと警察は分析しています。
役所などが電話で「お金が戻る」と連絡する事は100%ありません。
そんな電話がかかって来たら、絶対に詐欺だと覚えておいて頂きたいと思います。
「自分は大丈夫」は絶対に禁物。
これから年末にかけて、特にご注意下さい!
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