教員が児童生徒と向き合う時間を増やすためにも「学校DX」の取り組みを。いつでもどこでも教材や学習データ等にアクセスできる仕組みを。
世田谷区議会議員、桃野芳文です。
本日のブログも先の区議会一般質問より。
「学校でのDX」について。
ここ数年、文科省主導で学校等・保護者間における連絡手段のデジタル化の取り組みが進んでいます。
例えば、桃野が子どもの頃から最近に至るまでこんなことが行われていました。
・子どもが風邪をひいて学校を休むとなると
・親がその旨を連絡帳に記載
・その連絡帳を登校する誰かに託して先生に渡してもらう
もうこういうことは、やめましょうということですね。
一方、桃野はPTAの一員として地元の区立学校で活動した経験があるのですが、その際、文書のやり取りは紙が多く、データのやり取りはUSBを交換しながらと言うことが行われていました。こういうところを見れば、連絡手段のデジタル化がまだまだ。こうした未だアナログな仕組みは教員が児童生徒と向き合う時間を大きく奪っているのでは無いでしょうか。
学校は、学校間や役所などに加えて、PTAなど外部とのやりとりも含めてクラウドストレージやビジネスチャットも活用し仕事を効率化すべきです。
一例を挙げます。卒業アルバムの作成、配布は本来、PTAが担うものというのが区教委の見解のようですが、実際には教員が、膨大な写真を選別し、各卒業生が平等に掲載されるよう調整するなど負荷の高い作業を担っています。
こうした本来教員の仕事でないが、実際には負荷となっている仕事こそ、区教委がリードして効率化すべきでしょう。
テクノロジーの力を借りれば、業務は効率化できます。
例えば、AIによる写真選別の導入、動画も含めた卒業アルバムのデジタル化などについてもPTAと相談しながら学校で導入できないでしょうか。
その他、教員が児童生徒と向き合う時間を増やすためにも、学校内に限らずリモートワークができる環境の整備や、パソコン、タブレット、スマホなどからいつでもどこでも安全に教材や学習データにアクセスできる仕組み。そして児童生徒の出席状況、習熟度、健康、家庭環境等に関するデータの他、教員のスケジュール管理や各種資料がリモートワークをしながらでも利用できる仕組みを急ぎ構築すべき。
こうした趣旨で提言をしましたが、区教委の答えは、概ね前向きだったと思います。
現在、校務支援システムを活用中で、校務で利用する資料の閲覧などがしやすい環境にはなっているとのこと。しかし、まだこのシステムをリモートワークで活用するまでには至っていないとのことでした。
この点については、セキュリティの課題を解決しながらリモートワークを推進していきたいという趣旨の答弁。
学校外部とのやりとりに関しては、今後クラウドストレージサービスやビジネスチャットの活用も検討するとのことでした。
教員の多忙感の解消は解決すべき課題の一つ。近年は教員の離職も増えていると報道されています。学校DXの推進で、教員が子どもと向き合う時間を増やすことは大事なこと。
桃野は、これからも引き続き取り組みを進めます。
質問と答弁の様子を約5分の動画にまとめました。ご覧ください。
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