保坂区長のコロナ対策「世田谷モデル」は日本公衆衛生協会がまとめた「新型コロナウイルス感染症対応記録」で明確に否定されています。
世田谷区議会議員、桃野芳文です。
本日のブログも先の区議会本会議一般質問より。
保坂区長のコロナ対策の検証を。
桃野はこれまで、区長の「誰でも、いつでも、何度でもPCR検査」や駅前での検査キットばらまきなどに反対し、都度、医学的根拠に基づいたコロナ対策を提案してきました。しかしながら、区長は今に至るまで徹頭徹尾、自身のコロナ対策について自画自賛しています。
しかし、これはいけない。これからも必ずやってくるだろう感染症禍に備えるため、保坂区政のコロナ対策について、外部の専門家の意見も真摯に受け止めた上での検証が必要です。
本年3月、日本公衆衛生協会が「新型コロナウイルス感染症対応記録」を出版しました。その中で保坂区長の施策が明確に否定されています。以下抜粋します。
国内における大規模PCR検査事業の失敗
国内の大規模調査は、世田谷モデルのキャッチフレーズ「誰でも、いつでも、何度でも」が示す 通り、事前確率を上げる手続きなしでPCR検査を行うことである。これは前記分科会の意図に沿わ ない事業であったが、メディアでは好意的に報道された。しかし、当初対象とされた90万区民は、 介護施設職員ら約2万3,000人に大幅に縮小され、しかも、陽性と判明したのはわずか25人であっ た。これは、事前の計算から十分に予測できたことであり、予算が4億円超と聞けば、区長の事後 のコメント「施設関係者の感染を減らし、医療の逼迫を抑える効果はあった」を肯定的に受け取 るのは不可能だ。愛知県、広島県などの大規模検査事業も、世田谷モデルと同じ道筋をたどった。
これが公衆衛生の専門家から見た客観的な評価です。
区長はコロナ対策において、非科学的な自分の思いつきに固執し、結果、効果のない施策に多額の税を投じ無駄にしました。反省し、今後は二度と同じ轍を踏まないと区民に約束すべき。そのような趣旨で区長に迫りました。
ところが、、、
相変わらず、自身のコロナ対策には相当の自負心をお持ちのようで、またもや自画自賛のオンパレードでした。世田谷区が他区に比べてコロナ陽性者が少なかった、死亡者が少なかったという話は聞くことがありません。そんな現実の中、なぜそこまで自身のコロナ対策を自画自賛できるのでしょうか。
区長は感染症対策のプロではありません。あくまで各分野の専門家から幅広く意見を集めて施策に取り組み、その結果についても同じように専門家の声に耳を傾け検証しながら、将来に向けてより良い施策を練るべき。
世田谷区長、根拠のない自画自賛はもうやめるべきです。
桃野の議会質問、区長の答弁は以下動画でご確認ください。約5分30秒にまとめました。
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