世田谷区内の道路の傷みが激しい。区長が各所で誇る「1645億円、世田谷区政史上最大の貯金を貯めました」という話の裏にはこういう現状があるのです。
世田谷区議会議員、桃野芳文です。
本日のブログは先の予算特別委員会の質疑から。
世田谷区の道路の「舗装更新」の状況について問いました。簡単にいうと、傷んだまま更新されてない道路が増えてきている。という趣旨の質疑です。
■質疑の様子は動画でご覧ください。約8分です。
道路も使っていれば傷みます。アスファルトの道路も日々の使用により徐々に劣化するもの。特定の場所が凹んでしまったり、亀裂が入ってしまったりという状況になります。
世田谷区は道路の舗装更新計画を立て、それに基づいて道路の維持管理を行なっています。現在の世田谷区の道路舗装更新計画は平成30年(2018年)に策定されたもので、この計画に対しての達成率は現在2/3程度と、仕事が遅れています。
以下の資料をご覧ください。現区長が就任したのは2011年の4月。区長の就任から程なく、道路整備の工事面積が急落しています。
世田谷区は、道路の舗装更新についても、実は公的に「大きな危機感」を表明しています。
曰く
「50年後には平均MCIが3.6以下になると予想される。区全体で主要な区道の車道部の舗装は相当悪化した状態になり、移動の安全性や円滑性が損なわれ、騒音振動が発生するなど、供用性は大幅に低下することになる」
■以下、「世田谷区舗装更新計画2018年(平成30年)3月」より。
これまでも区長には厳しく指摘をしてきましたが、区長が各所で誇らしげに語っている「1645億円、世田谷区政史上最大の貯金を貯めました」という話の裏にはこういう現状があるのです。
以下関連ブログ。
【やるべきことをやらなければ、税金が貯まるのは当たり前。貯金を誇るのではなく、使うべきお金は使い、区民の暮らしを良くすることが区長の仕事】(2023.02.24 桃野ブログ)
学校改築や道路の舗装など。公共施設整備をどんどん先送りしてて貯めた貯金になんの意味があるのでしょう。もちろん税金の無駄遣いはいけません。しかし、区民の皆様からお預かりした税金を溜め込み、やるべきことをやらないことも大きな悪ではないでしょうか。
今年の4月は世田谷区議会議員選挙だけでなく、世田谷区長選挙もあります。区長はこの1465億円の基金残高(区の貯金)について、「区財政を大幅黒字にしました」と、さも自分の成果のように打ち出してくることは想像に難くありません。しかし、区民の皆様にはきちんと事実を知ってもらいたいと思います。お金が貯まったのはやるべきことをやってないからなのです。
いよいよ、桃野の3期目任期最後の定例会。4年の任期があっという間。来週月曜日からの今期最後の定例会、いつにも増しての気合いで論戦に臨みます! 学校行事を中止するのは簡単なこと。でも「どこにどんなリスクがあり、それを回避して実施するためにはどうしたら良いか」と考えた上で判断しているか。 世田谷の魅力の一つ。みどりと水辺から感じる心地良さは住みやすさに繋がる大事な要素です。 明日から「世田谷区のPCR検査会場の臨時設置」がスタートします。対象者は抗原検査キットで陽性となり且つ無症状の方のみ。区予算は1億円です。 「栄養格差」は学校給食で解消!? 先ず、親は子どもに食事を提供するものとしての責任を自覚しなければ。
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