区長に住所要件はありません。狛江市に住みながら世田谷区長としての体裁を整えるために小さな部屋を区内に借りていたとしても何ら違法ではないのだけど。
世田谷区議会議員、桃野芳文です。
本日のブログは、先の予算特別委員会の桃野の質疑より。
区長の公用車、タクシーチケットの使い方について区長に問いました。
桃野はこれまで、世田谷区長の区長公用車の使い方について「適正に使われているのか」と議会で取り上げて来ました。過去には平成28年6月15日の区議会本会議。
区長はもともと狛江市民なのですが、狛江市に在住のままなぜか世田谷区長選に立候補、いろいろな要素が重なり合ってまさかの当選という僥倖を得ます。その後、しばらくして世田谷区内に賃貸マンションを借り、そこを自宅として区役所に登録しました。
こちら関連ブログ。
住所から推測すると、区長は借りているのは、恐らくですがこの間取りの部屋。1Kで20㎡。
世田谷区長、本当にこの部屋に居住実態があるのかなとも思うような部屋ですが、区長に住所要件はありません。狛江市に住みながら、区長の体裁を整えるために形ばかりの部屋を区内に借りていたとしても何ら違法ではありません。
しかし先般、週刊文春のオンライン版「文春オンライン」で報道されていたのは、区長の狛江・世田谷の2拠点生活における区長のタクシーチケットの使い方。このタクシーチケットは公務で移動する際に使用されるべく税金で準備されているものですが、区長がこれを私用で使っているのではないかとの観点で報道されていました。
色々と問題だけど、記者を発見するや取材をブロックするため区役所から狛江の自宅まで区職員を何人も呼び出すという非常識→《税金のセコい使い道》世田谷区長・保坂展人の涙ぐましい公用車“不適切使用”「世田谷 vs. 狛江」の複雑な2拠点生活(文春オンライン)#Yahooニュースhttps://t.co/MirTzPqKk6
— 桃野芳文(世田谷区議会議員) (@momono4423) March 11, 2023
文春オンラインでは、12月のある日曜日の区長のタクシーチケット利用状況を批判しています。以下、記事より引用。
区長が利用したタクシーチケットの使用報告だ。2021年12月19日(日)22時34分に「喜多見」という場所で降りていることが分かる。喜多見は、狛江の戸建てから徒歩圏、至近といってもいい場所にある世田谷区内の地名だ。
世田谷区長という仕事の性質上、喜多見でタクシーを降りること自体は自然だが、問題はその時間だろう。日曜の22時過ぎという時刻は、明日に控えた週の始まりに備え、夜遊びもせずにさっさと帰宅する時間帯ではないか。現に公用車の運行記録を見ると、翌20日は狛江市に公用車が迎えに来ている。
つまり、保坂氏は19日夜に「喜多見」でタクシーを降り、20日朝には「狛江」から出勤しているということになる。狛江の別宅に帰るためにタクシーを利用し、その支払いに税金が原資のタクシーチケットを充てた。降車地を区外の狛江と書いては角が立つ。だから狛江のすぐそば、ギリギリ区内におさまる喜多見で降りたと便宜的に報告しておく――これは穿った見方だろうか。ちなみに他にも、区長が「喜多見」で降りたタクシーチケットは複数確認できるが「狛江」で降りたものは見当たらない。
これに対する区長の言い分は以下。
当日は、公用車を使用し区政に関する面会を行い、その後同様の面会を行い、帰路は時間の関係で公用車ではなくタクシーを使用しています。この際、降車場所が喜多見であったため、タクシーチケットにはその旨の事実を記載しております。
区長がタクシーに乗った代沢は、上記の区長が自宅として届けている賃貸マンションが立地する場所であり、区内屈指の繁華街下北沢エリアでもあります。例えば区長が、日曜日の夜に誰かと会い、楽しくお酒を飲んだとしましょう。そこから狛江市の自宅まで税金を使ってタクシーに乗ったとしても、区長自身が「区政に関する面談だった」と言い切ればそれ以上、真相はわかりません。
区長が自由に利用できるタクシーチケットの原資は税金。区長は自身の胸に手を当ててその使い方が正しいかどうか顧みなければなりません。
桃野の質疑の様子は以下の動画でご覧ください。区長への取材をブロックするため、仕事中の区職員を狛江市の自宅まで呼び出した問題についても問うています。
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