toggle
世田谷区の桃太郎 桃野芳文Webサイトです
2023-02-08

世田谷区長の公用車の使い方。こんなこともありました。東北まで自分は新幹線。世田谷から区長専用車をひと足先に走らせ現地で待機させる。

LINEで送る
Pocket

 

世田谷区議会議員、桃野芳文です。

昨日の週刊文春オンラインにて記事が公開されていますが、保坂展人世田谷区長の公用車(区長専用車)の使い方、タクシーチケットの使い方が公私混同ではないかとの指摘がなされています。更には、桃野は恥ずかしながら初めて知りましたが、新庁舎の区長室用に1200万円もの家具が購入されているとか。驚いた。

 そして、明日発売の週刊新潮にも保坂区長に関する記事が出るようです。

区長の本宅(家族と過ごす家)は狛江市にあり、世田谷区内に借りたマンション(役所に自宅と届けているのはこちら)とを公用車で行き来しているということは、これまで桃野は議会でも明らかにし、問題点も指摘してきました。これまで会派をあげて、区長の出身政党である社民党関係の政治活動に参加するため、区の公用車を使うのはおかしいだろうという指摘もしてきました。

そんな経緯があったので、なんで今このタイミングでこの記事が出るのだろう(あの時は話題にならなかったのに)と不思議には思いますが、区長の実像がその一部でも多くの方々の知るところになるのはとても良いことだと思います。

ちなみに、桃野が区長の狛江・世田谷間の区長公用車問題を議会で取り上げたのは、平成28年(2016年)6月15日。その際の会議録を以下に掲載しておきます。

■桃野質問。会議録より一部抜粋。

区長は、昨年十二月十四日、十五日と宮城県の南三陸町と気仙沼市を訪問しています。このとき、区長専用車は朝の六時に区役所を出発し、南三陸町に到着、翌日は気仙沼市を経て区役所に戻っています。運転手は二日で九百キロ以上の運転となったでしょう。では、区長は、この道のりを車で移動したのでしょうか。そうではありません。

一日目、区長は新幹線でくりこま高原駅に向かい、そこで世田谷から到着した区長車に乗りかえて移動、二日目は、一ノ関駅で車をおりて東京行きの新幹線に乗車、車を世田谷に帰しています。区長はタクシーに乗るのは嫌で、東北まで区長専用車を持ってこさせたのでしょうか。移動手段は、効率性、経済性、職員の健康管理の面などから合理的に選択されるべきです。このような車の使い方は不適切だと考えますが、区の見解を伺います。

区長車の運転記録からは、ほかにも区長の仕事の非効率性が見えてきます。昨年四月からことし四月までの間、区長車が稼働した日数は三百五十三日、そのうち、一日の始まりを区長の自宅がある代沢からスタートしている日は百八十一日、一方、狛江市からスタートしている日は百四十六日、その他が二十六日です。狛江市スタートは実に四割以上、狛江市に何があるのかと秘書課長に聞いたところ、区長の家がありますとのことでした。

確かに、区長は以前、狛江市に住んでいたと承知しています。しかし、その後、区内の代沢に引っ越されたと聞き、私は、世田谷区長は世田谷に住むべきだと区長御自身が判断され、引っ越されたのだろうと推察していました。しかし、実際には、区長は実に四割以上の日数を狛江市で寝泊まりされているようです。目と鼻の先にある二つの家を公用車で頻繁に行き来するのはいかなる理由からでしょう。運転記録を見ると、一日のうちで狛江市と代沢を行ったり来たりしている日もあります。狛江市と代沢の二重生活は、仕事をする上で非効率ではないでしょうか。また、防災無線は代沢の家にのみ設備しているそうですから、狛江市で寝泊まりしている際に災害が来ても、区長は防災無線を使えません。危機管理の面でも問題だと考えますが、見解を伺います。

■区長はこの件について答弁せず、部長に答弁させました。以下、会議録より一部抜粋。

◎本橋 財務部長

私からは、公用車の使い方、規則の見直し、効率的な利用につきまして御答弁をいたします。区では、公用車の使用、管理に関しましては、世田谷区自動車の管理等に関する規程に基づき、公用車の管理状況記録、毎日の運転状況報告の義務づけ等、公用車の使用に必要な事項を定めております。運用に当たりましては、貸し出し車両については空き情報を周知し、効率的な使用に努めるとともに、使用を管理する各課に対し適切な公用車使用を指導するなど、公用車の効率かつ公正、適正な使用に取り組んでおります。

議員御指摘の規定の見直しにつきましては、この間、公用車の使用実態に合わせてその都度改正してまいりましたが、使用を管理する他所管の意見等を踏まえ、規定の内容をよく精査し、検討してまいりたいと考えております。いずれにいたしましても、今後も適切かつ効率的な公用車使用を図ってまいりたいと存じます。以上でございます。

◎岡田総務部長

私からは、三点について御答弁申し上げます。まず、公用車の使用に関連いたしまして、区長が代沢のほか、狛江のお宅を使われていることに関連しまして、効率性、危機管理上の問題はないのかという御質問にお答えいたします。

区長は、生活の本拠地を区内に置きながら、資料整理や御予定の状況等により、狛江のお宅も御利用されている状況です。区長は、昼夜を問わず世田谷区が実施する全ての事務について管理、執行する権限と義務を負っていることから、公務にかかわる案件や、緊急時においても連絡調整や指示等を迅速に行う必要があります。このため、常に直ちに連絡がとれる体制を整えることが基本と考えており、防災行政無線を御自宅に設置するほか、区長公用車にも防災行政無線を配備し、公用携帯電話の所持や連絡体制を整備するなど、自宅に限らず、公用車での移動中を含め、さまざまな場所において効率的な事務執行が可能となるよう体制をとっております。

次に、同じく公用車の利用に関連しまして、東北への出張に関しての区長車の使用方法が合理的かということの御答弁を申し上げます。区長は、区内はもとより、近隣自治体や遠方の自治体などに出向き、公務を行っております。そのため、移動を効率的に実施し、また移動中においても連絡調整が円滑に行われるよう、移動手段として公用車を活用しております。また、区長の移動においては出発地から目的地までの安全性を確保するとともに、移動時間や経済性などの観点を踏まえ、経路や交通手段を決定しております。

御指摘にありました自治体への訪問に伴う公用車の運行につきましては、東北地方の冬期の天候状況への対応や、二日間で南三陸町から気仙沼市まで移動が必要なことに対し、安全性や効率性、経済性等に関し、道路事情に詳しい運転を担当する職員の意見も踏まえ検討し、決定したものでございます。

抜粋以上。

世田谷区議会の会議録はこちらからご覧いただけます。検索語に「狛江市で寝泊まり」と入れて検索すると2016年6月15日の会議録が一発的中します。区長退職金についても質問していますので是非ご覧ください。

東北出張の区長の車の使い方については、会議録を読んでも分かりづらいと思いますので、以下の図を参照ください。

LINEで送る
Pocket

関連記事

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です