ある小学校では半分弱の児童が不参加。川場移動教室
昨年より、世田谷区議会で議論され、私もブログで何度もテーマにしています川場移動教室。
世田谷区の区立小学校に通う小学5年生が毎年、課外活動を行うのが群馬県川場村です。
豊かな自然に囲まれた美しい山村。
私も足を運んでいますが、素晴らしいところです。
その川場村が3.11福島の原発事故によって放射能で汚染され、現在、国から「汚染状況重点調査地域」に指定されているのです。
世田谷区議会では、我々の会派だけではなく他の複数の会派も「移動教室の中止」(または場所の変更)をするべきと声を上げてきました。
我々の会派は、川場村での移動教室は中止、川場村の子どもを世田谷区に招くなど、積極的な川場支援とセットで移動教室のあり方を見直すべきと訴えてきましたが、今年も引き続き川場での移動教室が実施され続けています。
※本日の東京新聞の社会面に大きな記事が掲載されています。
世田谷区では今年も全区立小学校で実施。
小学5年生約5000人が川場村を訪れる予定。
私も既に、ある保護者の方から聞いていましたが、「ある小学校では半分弱の生徒が参加しなかった」と記されています。
また記事中、保護者の方の「脱原発を掲げる区長なら、移動教室で川場の子どもと合同の放射線防護教育をするくらいしてほしい」とのコメントが紹介されています。
既に、私もブログでご紹介してきましたが、他の自治体が川場や(汚染状況重点調査地域である)柏での移動教室を相次いで中止した例も記事の中で紹介されています。
川場村から南魚沼市に移動教室の場所を変更した武蔵野市立第五小学校の例では「市教委や保護者と協議を重ねた結果、放射線量の激減は期待できず、線量も子どもには危険」としています。
一方、常々「脱原発」を口にする世田谷区長は「移動教室の活動エリア周辺の除染をしたので大丈夫」との主張を変えようとしません。
議会での質問にも、川場移動教室は継続と明言しています。
なぜ、国が指定する「汚染状況重点調査地域」に、区立小学校の行事として子どもたちが向かわなければならないのか。
全く理解に苦しみます。
繰り返しになりますが、川場移動教室の中止(場所の変更を含む)、川場村の子どもたち、村の除染などへの積極支援が、世田谷区のやるべきことではないでしょうか。
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