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2012-08-09

脱原発の鍵。新電力の実力

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日本の電力需給の中で、原子力発電をどのように位置づけていくか。
現段階で、大飯原発含め、次々と原発の再稼働を進めるのか。
国民的議論が巻き起こり、国会周辺では連日デモが行われています。
日本にとって原子力発電が必要であり続けるのか。
太陽光、太陽熱、風力、地熱などの再生可能エネルギーが、依然日本の電力を支える規模には至らない中「新電力」(PPS=特定規模電気事業者)の活性化は一つの鍵です。
8月7日から今日までの3日間、日経新聞に「新電力の実力」という特集が掲載されていました。
(以下、要約・抜粋)
事業者登録した会社は、震災以降増え続け、今や63社。
販売シェアは現在2%弱と小さいながらも硬直した電力業界に風穴をあける存在として期待。
・日本製紙グループ
5月に事業者登録。
保有電源は原発約2基分の174万キロワットで大手電力以外では最大規模。
電源の大半は燃料費が天然ガスの半分以下の石炭火力。
低コストを武器に企業向け小売りを狙う。
・日本テクノ
独立系新電力。
千葉県袖ケ浦市に天然ガス火力発電所(11万キロワット)を本格稼働させる。
新電力シフトが進むと見込み100億円の大型投資を実施して発電能力を6倍に高める顧客層を広げる。
・エネット
東京ガス、大阪ガス、NTTグループが出資する。
ガス供給で東京ガスの最大顧客である東電との強調路線に見切りをつけ攻勢に転じる。
昭和シェル石油と共同で運営する扇島パワー(横浜市)で約40万キロワット分の発電設備を増設することを検討。
(以上要約・抜粋)
新電力を活性化するためには、「発送電分離」など更なる電力制度の改革が必要です。
電力会社は地域ごとに独占体制を敷き、消費者は選択できないことが当たり前だった時代から、消費者が自分の意志で、より安い電力や、よりクリーンな電力を選ぶ時代へ。
電力会社が競争下で、技術や価格を競い合う時代へ。
例えば、ドコもからソフトバンクへ、より魅力的なサービスを求めて携帯電話を変えるように。
電力会社も消費者が自分で選ぶ。
我々はそういう時代を目指すべきではないでしょうか。

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