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2021-08-04

昨日から大きく報道されている政府の新方針。新型コロナ感染症に罹患した場合、入院できるのは重症者のみになってしまう?世田谷区の場合は?

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世田谷区議会議員、桃野芳文です。

昨日から報道されている新型コロナ関連”入院制限”のニュース。例えばこちら。

■朝日新聞(2021.08.07)「感染急増地域、入院は高リスク患者のみに 政府方針」

■読売新聞(2021.08.02)「入院対象は重症者らに限定、自宅療養が基本に…」

■毎日新聞(2021.08.03)「コロナの入院制限、患者切り捨てにならぬか」

記事では、新型コロナウイルスの陽性者でも原則は自宅療養。入院できるのは重症者だけだと政府が方針を出したかのように読めます。これを読むと多くの方が「そんなことして大丈夫なのか」「もし自分が当事者であれば容態の急変が怖い」と感じると思います。

NHKでは、コロナ患者は自宅療養が基本とする政府、それに反対する野党という形で報道されていました。

でも記事を丁寧に読むと、細かいところで「原則自宅療養」の意味がよくわからないところがあります。例えば、上記の毎日新聞では「医師らの判断でこれまでの入院治療から自宅療養に切り替える。」とあります。医師が自宅療養でも問題ないと判断すれば自宅療養ということでしょうか。

ということで、そもそも政府はどう言っているのか。現時点(8月4日20時)で公式に発信されている資料から読み解きます。厚労省から各自治体への事務連絡(令和3年8月3日、厚生労働省新型コロナウイルス感染症対策推進本部)をご覧下さい。

現下の感染拡大を踏まえた患者療養の考え方について(要請)】

上記の事務連絡の要点を抜き出すと以下。

(政府より、各自治体に対しての事務連絡)

貴職におかれましては、地域の感染状況を踏まえつつ、下記の考え方についても検討の上、患者療養に遺漏のないよう、適切な対応をお願いします。

・入院治療は、重症患者や、中等症以下の患者の中で特に重症化リスクの高い者に重点化することも可能であること。その際、宿泊・自宅療養の患者等の症状悪化に備え、空床を確保すること。

・入院させる必要がある患者以外は、自宅療養を基本とし、家庭内感染の恐れや自宅療養ができない事情等がある場合に宿泊療養を活用すること。

・健康管理体制を強化した宿泊療養施設を増強すること。

・地域の医師会等との連携や外部委託を含め、自宅療養者への健康観察を更に強化し、症状悪化の際は速やかに入院できる体制を確保すること。その際、HER-SYSを改善し導入した、スマートフォンでの健康管理・IVR(自動音声応答システム)を活用した自動電話等の機能も活用しつつ健康管理を推進すること。

これを読む限り「入院治療は、重症患者や、中等症以下の患者の中で特に重症化リスクの高い者に重点化することも可能」ですから、自治体としては「重症化リスクが無いと判断できる人は自宅療養」にするのだろうし、そういう人が自宅療養する際も「症状が悪化した場合はすぐに入院できるようにしておく」ことになるのだろうと思います。

桃野が本日、世田谷保健所の所管課長に確認したところ「政府から、この事務連絡に関する”判断の基準”は示されていない。世田谷区ではこれまで通り、保健所や病院の医師が入院の必要があると判断すれば入院して頂くという考え方」とのことでした。それで全く事務連絡にも沿っているものと思います。

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