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2020-09-16

またもや。DV被害者の住所情報が加害者に漏洩。しかし「絶対に謝らない」世田谷区長。

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世田谷区議会議員、桃野芳文です。

本日は世田谷区議会本会議の2日目。桃野は一般質問で登壇しました。

質問の様子は、こちらから動画でご覧いただけます。

 

全体で30分ほどですが、「全部を観る時間ない」と言う方は 23分18秒まで早送りください。そこからの7分間ほどが見所だと思います。

質問は以下、3つのテーマで行いました。それぞれの内容について今日からブログでもご報告して参ります。

1)保坂区政における新型コロナウイルス感染症対策について

2)DV被害者への区の不適切な対応について

3)議会で虚偽答弁を行った職員への懲戒処分について

そして、今日のブログは「2)DV被害者への区の不適切な対応について」。

夫からのDV被害に苦しんでいたAさんは、平成23年から区にDV相談をし、平成28年には加害者から逃れるため家を出て暮らしていました。この家の住所は夫には知られていません。そしてその後、区外に転居、この家の住所も夫には知られていませんでした。

その後、平成29年に世田谷区がAさんの住所情報を漏洩。その漏洩については未だAさんと区との間で示談が成立していません。

先ずAさんが示談に応じられないとする大きな理由の一つが「なぜ自分に支援措置がかかっていなかったのか」についてなど、諸々の経緯について、区がきちんとAさんに説明できないこと。

例えば、Aさんは上記のように平成23年から、漏洩が起こるその直前まで区への相談を続けていましたが、その間、区から支援措置、つまりDV被害者の住民票や戸籍の附票が加害者側に渡らないようにする住民基本台帳事務における支援措置について、一度も説明されていなかったそうです。

当時のAさんが区に行っていた相談の「相談記録」を見ると、区はAさんに「DVで離婚調停中であるなら住民票を動かすのは危険」と説明していました。

即ちこれは、正しい住所を区に届けた上で支援措置をかけるのではなく、身体だけを動かし住民票は動かさない方が良いと言うアドバイスです。Aさんは区の助言に従いました。支援措置について説明されておらず、そう言う方法があることを知らないのですから、他に選択肢はなかったでしょう。区が支援措置をAさんに説明した上で、Aさんがそれを選ばなかったとしたらその旨の相談記録が区に残っているはずですが、そのような記録はありません。

Aさんによると区から住民票を移すべきでない理由として「DV加害者が、子どもの父親であることを利用して住民票など様々な書類を取りに来るケースがある」「学校にも引っ越すと言ってはいけない。DV加害者である父が子どもの転校先を学校に聞きにくるかもしれない。そうすると学校は答えてしまうかもしれない。」と説明されたそうです。

しかし、支援措置をかける効果は住民票や戸籍の附票をブロックするだけにとどまりません。区役所組織のあらゆるところで「対象者の情報の扱いに注意せよ」と注意喚起されるのです。つまり、夫が上記のように学校に迫ってきても住所が守られるのは当然のことなのです。

実際の居住地と住民票の場所が異なれば、被害者であるにも関わらず、逃げ続けなければならないことに加え、日常生活で様々な不都合が生じます(例えば、ほんの一例ですが、免許証に正しい住所(居処)が記載されていなかったら身分証明書にはなりません)。そんな理不尽を少しでも解消しながら、被害者を守るのが支援措置です。

その後、Aさんの住所情報は、住民票や戸籍関連を扱う部署以外からDV加害者に漏洩することになるのですが、漏洩の原因は、区がAさんに支援措置について説明もせず、支援措置をかけようともしなかったことが大きな原因だと考えられます。

今日の質問で、桃野が「支援措置がかかっていれば漏洩は防げたのではないか」と問うた際、区側は以下答弁しています。

支援措置がかかっていれば、システムの画面上に注意喚起メッセージが表示されるので、事故には至らなかったと考えられる。しかし、支援措置がかかっていなくても(中略)事故を防ぐことができたと考えている。

支援措置がかかっていれば、漏洩しなかった。しかし支援措置がかかってなくとも、AさんがDV被害者だとわかっていたので、注意をしていれば漏洩は防ぐことができた。という答弁です。

漏洩は区の責任だと明確に認めてはいます。その一方で「なぜ支援措置をかけなったのか」との桃野の質問には、支援措置を案内したかどうかの記録がない、と答えるばかりでその責任を認めようとしません。

支援措置というものの大切さからして、仮に案内をした上でAさんが断ったならその旨の記録が区に残っていないはずがありません。そしてAさんが案内されていないと言っていることからしても「正確な記録は無いが、案内しなった可能性が非常に高い」との認識を持つのが区として当然のはず。

しかし、今日の質問では頑なに「記録がない」で逃げ通す世田谷区。被害者Aさんに対する誠意が全く感じられない答弁でした。

しかも、区が漏洩させたことは事実として確定しているにも関わらず、区長、その他の区幹部からは謝罪の言葉は一度も聞くことができませんでした。

区長には、限られた質問時間の中で、3回も聞きました。最後は、「区長は、なんで謝りたくないのか」と聞きましたが、区長は答弁で「DV被害者に寄り添って支援する」という空虚な言葉を繰り返すばかり。(動画は39分44秒まで早送りするとこの部分です)

繰り返しますが、世田谷区が、DV被害者の住所情報をDV加害者に漏洩させたことは事実として確定しています。その上で、頑なに謝らない、謝りたくない世田谷区長。一体どういう了見なのでしょうか。

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