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世田谷区の桃太郎 桃野芳文Webサイトです
2020-03-30

ドキュメンタリー映画「イーちゃんの白い杖」。重い障がいのある方が、周囲に幸せを、生きる力を与えたのだという確信。

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世田谷区議会議員、桃野芳文です。
テレビ静岡の開局50周年記念のドキュメンタリー映画「イーちゃんの白い杖」を視聴。
ある視覚障がい者の女性を中心に、その家族や教師を含めた周りの人々を20年間という長きにわたって取材した大作です。
■「イーちゃんの白い杖」(テレビ静岡のサイト)
2018年の作品で、これまで全国各地の劇場での上映ほか、自治体や福祉団体などによる自主上映会も盛んに行われてきたそう。
先ず作品に登場するのは全盲の少女「イーちゃん」。そして重度の障がいのある弟「イブちゃん」。
作品後半では、イーちゃんは20代後半の大人の女性に、イブちゃんも何度も命の危機を乗り越えながら成人の日を迎えます。
もちろん、成長の過程には、本人にも家族にも様々な出来事が押し寄せてきます。
イーちゃんにとっても、障がいに関すること、それ以外のこと、我々大人がこれまで経験してきたような悩みを乗り越えながらの20年を過ごすわけですが、作品を見終わった後は、こちらも時間を共にして成長していったような錯覚に陥りました。
視覚障がいのある少女、そして更に重い障がいを持つその弟を描くドキュメンタリーですから、ズシーンと重い課題を突きつけられる作品と想像する方も多いかもしれません。
見ていて辛くなるシーンもあります。特に、イブちゃんの医療的ケアのシーン、何度も手術が必要になるシーンは辛そうで、、、
でも登場する人たちイーちゃんの家族の皆さん含め、とても素晴らしい笑顔を見せてくれて、全体的には観る側をすごく明るい気持ちにさせてくれる作品です。
2016年、相模原の障がい者施設にて、元施設職員の男が入所者19人を刺殺し、入所者・職員26人に重軽傷を負わせた事件が起きました。報道によると犯人は、障がい者の命を軽んじる発言と共に自身の行為の正当性を主張しているよう。
しかしイーちゃんやイブちゃんの成長の記録を見て確信するのは、障がいがあっても無くても周囲の人々を幸せにすることはできるし、時に人を絶望の淵から救い出すことができるということ。
イーちゃんの白い杖。
障がいがある人も無い人も、合理的配慮のもとで共に生きていける社会。こうした社会を作り上げていくためにも是非多くの人に見て頂きたい作品です。

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