専門的な知識がなくても危険なブロック塀を見分ける方法。身近にあるブロック塀を確認してみてください。
世田谷区議会議員、桃野よしふみです。
大阪市、高槻市、枚方市などで震度6弱の大きな揺れを記録した大阪北部地震から3日が経ちました。
2016年(平成28年)4月の熊本地震のような、前震、本震と大きな地震が続くタイプではなかったこともあるでしょう、今のところですが大きな余震も起きていないということもあるでしょう、これまで家屋の倒壊による死者は出ていません。
一方で、死者5名のうち明らかになっている死因は「家屋内で本棚やタンスの下敷きになったこと」、「屋外で倒れたブロック塀の下敷きになったこと」などであると発表されています。
中でも、高槻市で9歳の女児が市立小学校のブロック壁の下敷きとなって命を落とした事故では、ブロック塀の設置に問題があった(建築基準法に違反していた)ことを、既に市が認めており、6月19日には文部科学省が、幼稚園や小中学校、高校や特別支援学校などを対象に、敷地内にあるブロック塀の状況を点検するよう、自治体の教育委員会に通知を出しています。
通知を受け、これから各自治体において点検が進むことになるわけですが、先ずはご自分の身を守るためにも、多くの方が、身近なところに危険なブロック塀がないかに注意をしていただきたいと思います。
そこで参考に。
世田谷区では、平成24年10月に「安全なまちづくりに向けて」という冊子をまとめており、その中に「既存のブロック塀の点検と補強方法」が記されています。是非一度ご確認ください。
桃野のように、専門的知識の無い者でも、一見して「これは危険なブロック塀だ」とわかる項目については、例えば以下があります。
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昭和56年6月1日の建築基準法施行令の改正のより、ブロック塀の高さは3m から2.2m(標準10段積)に、石造やれんが造等の組積造の塀の高さの上限は2mから1.2mとなった。つまり、現在認められる塀の高さはブロック塀で2.2m、れんが造り等の塀で1.2m。
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高さ2m以下の壁の場合、壁の厚さは10cm以上は必要
高さ2m超の壁の場合、壁の厚さは15cm以上は必要
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高さが1.2mを超える壁については、壁の長さ3.4m以下ごとに控壁 (塀の高さの5分の1以上の長さのもの)を設けることが必要。
その他、詳細はこちらをご覧ください。
大阪の地震は決して対岸の火事ではありません。必ずやってくる首都直下地震に備え、世田谷区内でも想定される危険は極力排除しなくてはなりません。これについても自助、共助、公助の取り組みが必要です。
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