美しい建築物をはじめ、価値ある文化財がたくさんあります。この夏「せたがやの文化財」めぐりはいかがでしょう。
世田谷区議会議員、桃野よしふみです。
世田谷区というと「住宅都市」のイメージが強いでしょうか。でも実は「文化財」も区内にたくさんあるのです。
例えば建造物では「国重要文化財」が一つ(大場家住宅主屋および表門)、「国登録文化財」は17。(2017.08時点)
そして今般、新たに以下4つの建造物が、その価値を認められ「国登録文化財」となることが決まりました。
1)国士舘大講堂/世田谷四丁目28-1)
2)五島美術館本館/上野毛三丁目9-25
3)五島美術館古経楼(こきょうろう)/上野毛三丁目9-25
4)五島美術館冨士見亭/上野毛三丁目9-25
以下、区の作成資料からの転記ですが、それぞれ歴史があって、美しさを誇る建造物です。
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国士館大講堂は、大正8年に建築。入母屋造の大屋根で妻飾(つまかざり)や舟肘木(ふなひじき)など伝統的な意匠を採り、内部は大床の講壇や折上格天井(おりあげごうてんじょう)等のある空間で威容を誇る。
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五島美術館本館は、東急電鉄創業者五島慶太の喜寿を記念し、昭和35年に建てられたもの。寝殿造を参照した平面や大径の丸柱、蔀戸(しとみど)や御簾(みす)の建具意匠等を取り入れた「平安朝」の建築意匠を模した建造物。
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五島美術館古経楼は、五島慶太が当地を取得する以前に所有していた政治家の田健治郎が明治39年に茶寮を新築したことに由来する。その後、東宮行幸を契機に大正11年に大きな改造がなされた。昭和15年に増築された部分は四畳台目(よじょうだいめ)で高台寺旧小方丈茶室(こほうじょうちゃしつ)を写した近代茶室の好例。
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五島美術館冨士見亭は、昭和32年竣工。五島慶太が最晩年に建築したもので、五島慶太本人が設計に関わったことが明らかな唯一の茶室。土間と畳敷きを併用し、座礼のみならず可動式の客卓を用いて立礼式の両立も可能と意図している。南面の窓から遠方の富士山を眺められる創意工夫を施している。
上記4つの建造物は今後、国の文化財審議会による答申の後、正式に「国登録文化財」へ。
建築物に限らず、世田谷には価値ある文化財がたくさんあります。この夏、世田谷の文化財めぐりはいかがでしょう。
「せたがやの文化財」の一覧はこちらでご覧いただけます。
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