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世田谷区の桃太郎 桃野芳文Webサイトです
2015-05-12

本日「区民は傍聴できません!」となったことなど。そりゃー、足を運んだ人、みんな怒るよ。

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選挙後、新しく選出された議員により、議会運営の枠組みが決まりつつあります。
本日も「議員協議会」が開催されました。
「議場でどこに、誰が座るか(議席の指定)」といった、あまり議論が行なわれずに”サクサクと決まって行く”事項も多くありますが、中には、議員間で意見の相違が大きく、時間をかけた議論になるものも。
例えば今日は大きく以下3つのことが、時間をかけた議論、多数決という流れになりました。
(議論、採決に加わったのは、議長役である座長をのぞく議員48名)

先ず、本日の議員協議会を傍聴可とするか否か。
本会議や委員会はさておき「議員協議会」を傍聴したいと、区民が議場を訪れることがなかったのでしょう。
世田谷区議会には、議員協議会を傍聴可とするか否かについての取り決めがありませんでした。
しかし、今回は議員協議会で扱われるテーマ(後述②③)に区民の関心が高く、数十人の傍聴希望者(桃野がざっと見た感じ。人数は数えてませんが)が議場の外に待機していました。
そこで先ず議員協議会を区民が傍聴できるか否かを議論し、多数決へ。
議員が、議会で何を発言するか、どういう振る舞いをするか。
桃野は、これは極力公開されるべきだと思っています。
そして、今回の議員協議会の中身は”秘密にする必要”を微塵も感じないものです。
しかし結果は「傍聴は不可」。
自民15名、公明10名、希望2名(座長の小泉議員は裁決に加わらないので、阿久津皇議員、佐藤美樹議員の2名)が「傍聴不可」として多数決で決定。
※桃野は「傍聴可」に一票。

そして、議会運営委員会について。
議会運営委員会(通称「議運」)は、まさに世田谷区議会をどのように進めるかを決める肝心要の委員会。
これまで、交渉団体会派においては3名につき1名の委員を、交渉団体会派以外においても1名が、委員外委員として、議運に参加することができました。つまり、前期は3名で構成する会派からは1名の委員が、議運に参加していましたし、1人会派(誰とも組まず1人で議会活動する議員)であっても議運に参加して発言する事はできたのです。
それが、今回の議員協議会では、1人会派は全員ではなく「3名につき1名が委員外委員として参加できる」とし、「その1名が他の議員間を調整する役割を担う」と決定しました。
これから、1人会派A、1人会派B、1人会派Cがあれば、A氏が代表して議運に参加し、B氏、C氏の意見も代弁するということになります。
自民15名、公明10名、民主・社民(4名が賛成、社民の羽田議員は採決に加わらず退席)、希望2名(阿久津議員、佐藤議員)がこの案に賛成。
※桃野は「従来通り」に一票。

発言時間について。
これまで、議案に対して意見を述べる「討論(意見)」は、1人会派も含めて、各会派10分以内の持ち時間が与えられていました。
それが今回の議員協議会では、1人会派は3分、2人会派は5分、3人会派は8分、交渉団体会派(4名以上の会派)は10分と決定しました。
今回の決定は少数会派の「討論(意見)」の持ち時間を短くするものです。
自民15名、公明10名、希望2名(阿久津議員、佐藤議員)がこの案に賛成。
※桃野は「従来通り」に一票。
どういった議論の流れでそれぞれ決まって行ったか。
①について「傍聴不可」と主張する人達の意見は「前例がないから」ぐらいのことで、説得力のある意見を聞くことはできませんでした。さしたる理由も無く”議会の情報公開”が妨げられてしまうのは非常に残念です。
②③について了とする人達の意見は概ね「議員ひとり一人が同じ権能を与えられるべき。前期のやり方は不公平」というものと見受けられました。
つまり
「交渉会派は3人で1人の委員を出している。なぜ1人会派は各1名委員をだせるのか」
「1人会派と15人で構成する大会派が同じ持ち時間というのはおかしい」
といったもの。
しかし、少数意見にも丁寧に耳を傾けるのは民主主義の基本。
最後の多数決は圧倒的に(絶対的に。少数派から見れば”絶望的に”か)多数派が強いのだから、その過程においては極力「出席させない」というやり方は避けるべきです。
これまでも1人会派は議運においては、意見は言えても採決には加われませんでした。
意見(討論)についても、最後は多数決ですから、十分「数の論理」は尊重されていたと思います。
今回、新たにつくられた少数会派をめぐる枠組みについても危惧を覚えるところではありますが、加えて「民主・社民」が一つの会派を結成して、最初の一歩目というところで早々に「1人退席」という事態になったこと。
「希望」という新しい会派は、前期1人会派だった小泉たま子議員、佐藤美樹議員に加え、新人の阿久津皇議員で結成されていますが、この会派が、1人会派のこれまでの権利を制限する方向で賛否を示していること。
これらについても桃野は、今後の世田谷区議会の行方に不安を感じる議員協議会となりました。

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