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2015-03-02

「世田谷区の子ども殺害予告メール」への区の対応。なんと御粗末!!③

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「世田谷区の子ども殺害予告メール」への区の対応について。
引き続きのご報告です。
子ども殺害予告メール事件。
区立小中学校の安全を守るべき区の教育所管は、その時どう動いていたのか。
はっきり言って、非常に判断・行動が遅かった危機管理室の指示(指示と言っても単に”待て”です)に唯々諾々と従っただけ。メール受信当日の夕刻に、区立小中学校に情報を発信するまで、他に策を講じることはありませんでした。
 
11時52分、区は、世田谷コールを通じて殺害予告メールを受信
16時15分の時点で、大田区がツイッターで「世田谷区で子ども殺害メール」の旨を発信
(この段階でツイッターで情報に触れた世田谷区民の多くが不安や恐怖を感じた事でしょう)
18時10分、ようやく教育委員会事務局から世田谷区、区立小中学校に情報提供
18時15分、世田谷区、ホームページ等で区民に情報提供
各学校では、金曜日の18時過ぎから、翌土曜日の警戒態勢をつくらなければならない状況になりました。
このタイミングで果たして安全確保の十分な態勢がつくれたのでしょうか。
一方、事件発生直後の1月13日、教育委員会にて、澁澤教育委員長が以下のように述べています。
「先週末、メール等による脅迫の事件がございました。その件に関しては、本会で議題とはいたしませんが、関係部局及び教育委員会と密接な連絡を取りながら今回は適切に対処したということを確認しました」
そして当日の教育委員会では、この事件について他に議論、発言は一切なかったと聞きます。
教育委員会での議題については、教育委員会事務局(区役所の事務方)の意思によって決められるのが実状。
なぜ事務局は、この問題を議題にしないと判断したのか。
これでは、あまりに危機管理に対する意識が低過ぎます。
これまでブログで述べてきたように、区の対応には様々な問題がありました。
教育委員会事務局は、区の一連の対応について教育委員にどういった報告をしているのでしょうか。
今回の殺害予告は、幸いにも実行には移されず、子ども達に危害は加えられませんでした。
それ故に、対応の中身に踏み込む事無く、「適切に対処した」で終わらせようと思えば、終わらせる事ができるのかもしれません。
しかし、今回の区の対応を検証せず、記録に残さず、「適切に対処した」で終わらせていいのか。
教育所管では、今回の事件についてどのような検証をしたのか。
具体的には、”もしも予告当日、刃物を持った男が通学路に現れたとして、その犯行を未然に防ぐ体勢はとれていたのかどうか”これが「適切に対処した」かどうかの基準であるはずです。
この手の事件が今後起きたとしたら、どういう対応が必要なのか。
この手の事件が起きた場合、子ども達の安全を確保する上で、どんな課題が有るのか。
今回の”貴重な経験”を「適切に対処した」の一言で、事なかれ主義の山に埋もれさせてしまうのは非常にもったいない。

今回の質疑では以下の点についての政策提言も行なっております。
・庁内での迅速な意思決定、対応の仕組づくり
(関連所管トップが集まり事案の対処方針を決定、警察との連携)
・近隣自治体との連携の仕組みづくり
(情報の共有、発信などにおける連携)
世田谷区内に住み、区外の学校に通っている方やその家族などへの情報発信
(世田谷区、警視庁、近隣自治体などの防犯メールへの登録がワンストップで行なえるウェブサイトの構築)
(近隣自治体のものも含めた防犯情報を一覧できるSNSアカウントの作成)
など

何より区は先ず、今回の対応を真摯に顧みることから始め、子どもの安全対策に取り組まなければなりません。
※以下3月15日追記
質問の動画は世田谷区議会ホームページでご覧頂けます。
右側「議員名で探す」をクリック

「桃野よしふみ」をクリック

平成27年第1回定例会 2/26 本会議一般質問「子どもの安全・安心について」の「再生」をクリック

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