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2015-02-27

「世田谷区の子ども殺害予告メール」への区の対応。なんと御粗末!!②

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「世田谷区の子ども殺害予告メール」への区の対応について。
昨日のブログに引き続きご報告です。
今日は区の「情報発信」に関するずさんさについて。
昨日のブログでもご報告した通り、区は昼前に「殺害予告メール」を受信した後、14時過ぎには「現在のところ一般区民への情報提供は行なわない予定」として、庁内で情報を共有しました。
おそらく区は「イタズラだろうから、警戒態勢は必要ない」と考えたのでしょう。
しかし、区が定める「危機管理基本マニュアル」には「覚知した内容が緊急・異常事態に該当するかどうか判断に迷った場合は、まず、緊急・異常事態と見なし、対応する」と記されています。
本件の場合は「メールがイタズラなのか殺害予告なのか、判断できないなら殺害予告と捉えて備えよ」ということでしょう。
しかし、区がようやく、区民ならびに、区立学校や幼稚園、保育園等のいわゆる“現場”に情報発信したのは夕刻になってからです。
こんなことですから、現場で警戒態勢をつくる準備を速やかに始めることなどできるはずがありません。
そして、区がようやく夕刻、“現場”に情報発信したことについても、区が自ら積極的におこなったものではありません。
これは、当日の16時15分、大田区がツイッターで「世田谷区役所に、子ども殺害予告のメールが送りつけられた」旨を発信したことで、世田谷区も情報発信せざるを得ない状況になったからだと思われます。
では、なぜ大田区がツイッターで情報発信するに至ったのか。
実は、この経緯に関しても世田谷区の非常にお粗末な対応は明らかです。
区はメールを受信してから約1時間半後の13時30分、世田谷警察署に通報、相談を始めていますが、その中で警察から「他区でも同様の事が起きているか」と問われ、区は、近隣の他区に問い合わせをしています。
この問い合わせにより、他区も世田谷区への殺害予告メールを知る事になりました。
そしてその内の一つ大田区は、世田谷区の危機管理室に別途、事実確認をした上で、16時15分、大田区教育委員会のツイッターで、情報発信するに至ります。

大田区のツイッターには「殺害予告メール」の内容として〈「できるだけたくさんのガキを殺す」との表現が記されています。
しかし、世田谷区が庁内で共有した「殺害予告メール」の内容や、世田谷区から区内私立・国立小中学校に情報発信された文章にも「できるだけたくさんのガキを殺す」という表現は使われていません。
よって、大田区には”私立・国立小中学校ルートを通じて”等ではなく、世田谷区役所内でメール原文を知っているものが直接情報を伝えたという事は明らかです。
インターネットに乗った情報は瞬く間に拡散しました。世田谷区が依然、区民に沈黙している中で、多くの世田谷区民が大田区のツイッターを通じ「世田谷区の子ども殺害予告」の情報に触れたことでしょう。
事実確認も含めて、多くの区民に不安や混乱が生じたで有ろう事は想像に難く有りません。
しかも世田谷区が大田区に知らせてしまった「殺害予告メール原文」は捜査上、広く公開されてはいけない情報、つまり大田区に伝えてはいけない情報です。
おそらく、世田谷区は警察からも強いクレームを受けたと思われます。
「メール原文を庁外に漏らしたのは不適切だった」と区も認めています
世田谷区には「危機管理室」というセクションがあって、この事件については中心になって行動を起こさなければなりませんでした。
しかし、そのお粗末な対応ぶりを見ていると、「危機管理室」という看板を下ろしてもらいたいと思えるほどです。
では、区立小中学校の安全を守るべき教育所管は、この時どう動いていたのか。
それを次号のブログでご報告します。
※以下3月15日追記
質問の動画は世田谷区議会ホームページでご覧頂けます。
右側「議員名で探す」をクリック

「桃野よしふみ」をクリック

平成27年第1回定例会 2/26 本会議一般質問「子どもの安全・安心について」の「再生」をクリック

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