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世田谷区の桃太郎 桃野芳文Webサイトです
2014-03-02

今、備えるべき首都直下地震の想定は震度6強。震度6強がどれくらいの揺れかというと

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引き続き、世田谷区議会での私、桃野よしふみの一般質問よりご報告です。
今日も「②区と区内銭湯との取組における課題(災害対策など)」から。
議会で、区から区内銭湯に支払われる補助金・助成金について取り上げてきました。
区は、補助金・助成金を支払う目的を明確に示し(将来ビジョンを示し)、それに沿った政策立案、実行、検証を行わないといけない(お手盛り予算ではいけないという趣旨)と主張してきました。
ここまでの議論の中で、区は「公衆浴場に公共性を認め、公金を使ってその事業を支えている」という趣旨で答弁をしてきました。
そうであれば、「銭湯の活性化や災害対策について真剣に取り組んでいるのか?」というのが次のテーマです。要は「公金から入れているお金を”生きた金”にするつもりがあるのか」ということ。
過去から同じことを繰り返し、お金をつぎ込んでも成果が出ないのであれば、それはやり方を改めないといけないはずです。
その一環で、災害対策についても取り上げました。
あまりに区の取り組みはズサンではないかと。
例えば耐震診断検査について。
世田谷区には耐震化に取り組む区内銭湯に対して、補助金を支払う制度がありますが、それでも銭湯の耐震化は遅々として進んでいません。
平成25年からは東京都から支払われる補助金の上限については、大幅に引き上げられましたが、それでも同年に耐震化に取り組んだ銭湯はゼロでした。
災害対策はスピード感を持って取り組むなければいけない課題です。
・なぜ銭湯の耐震化が進まないのか、現状を調査する。
・現状調査に基づき、耐震が進むよう、区は政策を立案する。
危機感を持ち、そういったことに取り組む様子が全くみられないのです。
先の東日本大震災で、世田谷区内の震度は震度5弱でした。
区は「区内銭湯に被害が無かったと聞いている」といって、積極的に耐震診断を促すことにすら極めて後ろ向きでした。
東日本大震災では、東京都内の多くの銭湯(少なくとも16軒)で被害があった事実を承知しているのか、疑問に感じる答弁です。他区の例ではありますが、煙突倒壊の恐れがあり、避難指示が出た例もありました。
加えて、今、備えを進めるべき首都直下地震の想定は震度6強です。
「震度5弱で被害が無かった」というのは議論の材料にはなりません。
【気象庁震度階級】
※震度5弱:大半の人が、恐怖を覚え、物につかまりたいと感じる。
※震度6強:立っていることができず、はわないと動くことができない。揺れにほんろうされ、動くこともできず、飛ばされることもある。
桃野は区に対して、安全性の確保や業務継続と言う視点においても、銭湯の耐震性について、区は首都直下地震の想定である震度6強でも耐えられるものなのか確認をし、又、耐えられないようであれば、急ぎ耐震化に向けた新規政策に取り組むべきと取り上げました。
区側からは「耐震診断は必要だと考えているので事業者と話し合う」との趣旨の答弁でした。
どこまで積極的にやるつもりがあるのか、懐疑的にならざるを得ない答弁ではありましたが、桃野からは問題提起ができたこと、区はそれに対して少なくともアクションを起こすことを約束したという事で前向きにとらえたいと思います。
■質問の様子は世田谷区議会ホームページでご覧いただけます。
http://www.discussvision.net/setagayaku/index.html
「2/26(水)収録内容を表示」をクリック

右側の「桃野よしふみ」の横の「再生」をクリック
[都政の専門紙、都政新報の2011年4月1日の記事より]
無題

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