世田谷区での被害想定では、死者の7割が火災によるもの。区内で火災が起きやすいのはどこか?
NHKスペシャル「震災ビッグデータ file3 ”首都パニック”を回避せよ」
(3月2日(日)に放映されました)
番組では、首都直下地震が起きた場合の世田谷区におけるシュミレーションも取り上げられていたので、私も見入っておりました。
〜番組ホームページより〜
産官学の垣根を越えて、東日本大震災にまつわる膨大な電子情報を防災に活かそうという動きが加速している。
その中で最も急がれているのが、515万の帰宅困難者を生んだ首都圏の大混乱、その全貌解明だ。
ビッグデータ解析からは巨大災害時における都市住民の脆弱さが浮かび上がる。
「必ず来る」と言われる首都直下地震から、我々はいかにして身を守るべきか。
災害対策は常に優先度の高い課題です。
以下資料は首都直下地震が起きた場合の世田谷区の被害想定を示したもの。
出典は「せたがや道づくりプラン素案」です。
首都直下地震における世田谷区での被害想定では、死者の7割が火災によるものなのですが、どこで火災が起きやすいか(=消火困難地域)を示すのが図の中のオレンジ色の地域。
このオレンジ色の分布を見るとはっきりとした傾向が見て取れます。
それは、小田急線の下に示した黒い線、つまり世田谷通りを隔てて南北で大きな違いがあると言う事。
火災における被害拡大の可能性は、世田谷通りより北側に集中しています。
なお☆印は区役所と5つの総合支所の位置ですが、区役所と北沢総合支所は最も危険な地域に立地しているといえるでしょう。大きな公園も風向きによっては一時集合所(※)も安全とは言えないように見て取れます。
災害時の本部機能の位置、役割などについて今の世田谷区の体制では課題が多いように感じます。
引き続き、議会活動の中で問題提起をし、区からのアクションを引き出してまいります。
※一時集合所
危険回避のために一時的に集合して様子をみる、または、避難のために一時的に集合する所。
学校、公園などの区内約400箇所。
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