ダンス=不健全な風俗?、世田谷区議会への陳情より
区民生活常任委員会に「ダンス規制」に関する陳情が提出(付託)されていました。
現在ダンスは「風俗営業等の規制及び業務の適性化等に関する法律」(いわゆる風営法)で、”不健全な風俗”と位置づけられ規制の対象になっています。
本件は、この「ダンス規制の見直しを求める意見書を、世田谷区議会から国会及び政府に提出して欲しい」との陳情でしたが、私も含め、全ての委員が「趣旨採択」としました。
風営法は、終戦直後の昭和23年に制定されました。
その時代は”ダンス=男女の出会いの場”だったのかもしれませんし、身体を密着させて男女が踊るのは健全ではない、という考えもあったのかもしれませんね。
しかし時代は変わり、今ダンスは文化や芸術として市民権を得ていると言っていいでしょう。
現在、中学校の授業ではダンスは必修科目になっています。
又、ジャンルを問わず、姿勢を保ち音楽にあわせて身体を動かすダンスは、生涯現役で楽しく取り組める活動のように思います。
ダンス=不健全な風俗と言う考えはいかにも時代錯誤ではないか。
又クラブやディスコなどの営業も、風営法で一律に規制するべきものとは思えません。
騒音や振動で迷惑している。
酔客による喧嘩などのトラブルが多い。
未成年の喫煙や飲酒、大麻や覚せい剤の使用など違法行為の現場になっている。
こういった声もあるようです。
しかし、このような迷惑ケースや違法行為は風営法ではなく、個別法規で取り締まれるはず。
風営法の規制対象からは外し、業界全体で一丸となってもらって、違法行為や、非社会的な勢力は締め出す。
問題が起きればすぐに、店側が通報し、警察が来る。
その方が犯罪は減るのでは。
「クールジャパン」という言葉がありますが、日本のクラブカルチャーが、ファッションや音楽などの情報発信の場所として、海外でも高く評価されているとも聞きます。
ダンス=不健全な風俗との見方は見なおすべき。
本陳情は、私も含めて全委員一致の「趣旨採択」でした。
区議会本会議での議を経て、国や政府に意見書を提出することになります。
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