「不愉快になる世田谷区議会」とならないよう
先日、新聞を読んでいて、投書欄に目が止まりました。
「聴いて不愉快になる国会中継」
要約すると、内容は以下のようなものです。
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ラジオで国会中継を聴きながら農作業をしています。
聴いていると「もっと社会に目を向けていかなければ」と思うことがしばしばです。
でも一方気になる事があります。
質問や答弁に立った議員がや大臣が本題の前に首相就任のお祝いを述べたり、議員復帰を果たした人を激励したりと、個人的に伝えればよいことをわざわざ国会の質疑で話す事です。
7日の衆議院予算委員会では、安倍首相が高市早苗議員に「お誕生日おめでとうございます」と言いました。
全く必要のない発言で不愉快になりました。
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私、この投書にとても共感します。
議員の発言時間は限られたものです。
その制限の中で、いかに有権者の利益サイドに立ったよい質問ができるか、懸命に考えるのが本来の議員の姿でしょう。
私は、いつも「区民の皆様から頂いた大切な質問時間」と心得、一秒たりともムダにしないよう考え抜いています。
でも実は、世田谷区議会でもこの投書の中の出来事と同じようなことが多いんです・・・
例えば、世田谷区議会は現在、予算特別委員会での会期中ですが、3月というタイミングもあり、議員が理事者(役所の職員、答弁側)に「今年度で退職される○○さん、これまでを振り返ってご意見を」などと言って、発言機会を与える議員がいるんです。
それも結構頻繁に。もちろん、限りある議員の質問時間を割いてです。
私が議員になって間もない本会議(平成23年6月定例会)では、「初めに、私ごとではございますけれども、私の父が本年三月まで三十年間、この世田谷区役所で大変お世話になりました。ありがとうございました。」といきなり一般質問の冒頭で発言した議員がいました。
議会の一般質問のひと言めが”私ごと”って何だ、と怒りを覚えたのを思い出します。
議員は行政側と対峙して、あくまで区民の利益の為に働くのが本分のはず。
質疑と関係ない発言で、貴重な質問時間を浪費することは厳に慎むべきです。
有権者の皆様には、是非、こういった議会、議員の姿も知って頂き、判断の材料にして頂きたいと思います。
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