本日の企画総務委員会。「国会における憲法論議の推進と広く国民的議論の喚起を求める意見書提出に関する陳情」に対して各委員の態度は?
世田谷区議会議員、桃野芳文です。
本日は世田谷区議会企画総務委員会。
5月13日(木)から開催見込みの「令和3年第1回区議会臨時会」提出予定案件など、様々な議論が行われました。
委員会の冒頭は請願審査「国会における憲法論議の推進と広く国民的議論の喚起を求める意見書提出に関する陳情」について。区民の方から区議会に提出された陳情の審査です。
陳情趣旨(以下内容は桃野が要約したもの)及び、陳情事項は以下。
日本国憲法は昭和22年5月の施行依頼、国民主権・平和主義・基本的人権の尊重の三原則の下、我が国の発展に重要な役割を果たしてきた。この三原則こそ、現憲法の根幹を成すものであり、今後も堅持されなければならない。
一方で、現憲法は今日に至る73年間一度も改正されていない。憲法には、我が国を巡る内外の諸情勢に大きな変化が生じていることを鑑み、諸課題に的確に対処し得る内容であることが求められる。
よって「(平成19年の国民投票法に基づいて設置された)憲法審査会において実質的審議を推進すること」「日本国憲法について国民的な議論を喚起すべく、広く周知を図ること」について、世田谷区議会から国会、政府に意見書を提出して欲しい。
各委員の陳情に対する態度は以下でした。
自民党(おぎの委員、山口委員)→採択
公明党(河村委員、津上委員)→趣旨採択
立憲民主党(羽田委員)→継続審査
無所属・世田谷行革110番・維新(私桃野)→趣旨採択
新風・せたがやの風(つるみ委員)→継続審査
都民ファーストの会(そのべ委員)→採択
青空こうじ委員→採択
「採択」は陳情事項について強く賛成という態度。「趣旨採択」は概ね賛成という態度。「継続審査」は本来は引き続き議論を続けましょうという意味ですが、世田谷区議会の場合、実際には棚上げ、もう議論はしないということになっていきます。今回は出てきませんでしたが「不採択」は陳情事項に賛成しないということ。
再度整理すると。
自民、公明、我々「無所属・世田谷行革110番・維新」、都民ファーストの会、青空こうじ委員は、採択もしくは趣旨採択と陳情事項に賛成という態度。
立憲民主党、新風・せたがやの風は、棚上げ、もう議論しないという態度。
委員長が「本日は継続審査で良いか」と諮ったところ異議が出て、本日多数決で陳情への答えを出すことに。結果は「趣旨採択」となりました。
趣旨採択の結果が出てから議論があり、今後は企画総務委員会にて「要望書」を取りまとめ、国会・政府など関係各所に提出することとなりました。
コメントを残す