違法駐輪だけど、迷惑自転車を撤去できない?「東京都が〜」「世田谷区が〜」これは区民には関係無いこと。
世田谷区議会議員、桃野よしふみです。
今日のブログは先の決算特別委員会での質疑から。
テーマは「迷惑駐輪」なのですが、ちょっと事情が複雑で解決に時間がかかっている問題なのです。
始まりは地元の区民の方々のご相談から。
まず現況ですが、小田急線喜多見駅の東側を走る道路「補助125号線」は、東京都が平成8年度から用地取得に着手している道路で、買収済みの部分とそうでない部分が欠けた櫛のようになっています。
こんなイメージ。
櫛の欠けた部分、つまり用地取得済みの部分は東京都の土地ということになり、そこに何かを勝手に置くことはできません。よって、道路用地の周りにはガードパイプが設置されています。
ところが、この125号線は、喜多見駅すぐ横を通っているということから、駅前の無料駐輪場のごとく考えている方もいるようで、迷惑駐輪があとを立たない状況です。
こんな状況
写真奥の部分は、道路用地に向けて店舗の入り口があるので、さすがにそこに自転車を放置している人はいないようですが、人の出入りの邪魔にならないようなところへの迷惑駐輪があとを絶ちません。(写真以外のところも何箇所か)
景観上も、防災上も非常によろしくない状況ということで、地元の町会や商店街からもこの迷惑駐輪(違法駐輪)を何とかして欲しいという声が上がっています。
ということで、桃野は以下テーマで質疑を行いました。
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東京都の道路用地なので世田谷区が取り組みづらいというのは理解するが区民にとっては「都が・・・」「区が・・・」は関係無い話。世田谷区はこのような迷惑駐輪について東京都と、どういう話をしているのか。
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迷惑駐輪が溜まっている場所は、世田谷区が違法駐輪の撤去対象としている駅前広場の隣だ。ここも一緒に撤去の対象にすれば良いのでは無いか。
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もし、ここは東京都の道路用地なので区は撤去できないというなら、この土地を東京都から無償で借りて駐輪場にするというのはどうか。
区側の答弁は、以下のようなものでした。
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東京都からは区に対して「世田谷区で撤去してほしい」と言われているが、区は「区ではできない。東京都が自ら対応するよう」答えている。本路線以外でも東京都は都道内の放置自転車の撤去に消極的なので毎年、23区の区長会より「都が管理する道路内の放置自転車撤去を都が責任を持って行うこと」を文書で要望している。
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自転車等放置禁止区域は世田谷区の条例上「道路、公園、駅前広場など公共の用に供される場所」を指定することとしている。現在の状態では撤去の対象とならない。道路として整備し、区へ移管さされば放置禁止区域として指定し、区が放置自転車の撤去を行うことが可能となる。
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喜多見駅周辺には民営の駐車場があり、空きもある。暫定の駐輪場を整備するよりも既存の駐輪場を使用してもらうことが先決。
まあ、なんとも仕事の押し付け合いのような感じがありますね。区民にとっては長年の課題が放置されたままで迷惑なことです。
例えば、シルバー人材センターにお仕事を出すなどの方法で、迷惑駐輪スポットに人を立たせて注意するという簡単なことだけでも効果はあると思うんですが。
「東京都にやってもらう」でも「世田谷区が自らやる」でも、どちらでもいいですから、課題解決に対しての達成意欲を持って本気でこの問題に取り組んでほしいと考えます。
■質疑の様子は以下の動画でご覧ください。
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