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2016-09-11

平成30年度(2018年度)から道徳が正式な「教科」に”格上げ”されます。

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世田谷区議会議員、桃野よしふみです。
昨日は、地元の区立小学校へ。
学校で行われた「公開講座」に参加してきました。
講師は元東京家政学院大学教授の長谷徹さん。
テーマは「これからの道徳教育」です。
私も子どもの頃、「道徳」の授業を受けましたが、これは今も昔も正式な「教科」ではなくあくまで「教科外の活動」として行われている授業。これが平成30年度(2018年度)以降は「教科」に”格上げ”となることが既に決定しています。
教科と言っても、これは「特別の教科」という位置付けで、国語や算数とは少し異なる点があります。
・専門免許は設けず原則学級担任が授業を担当(一般の教科は中高が専門免許が必要)
・学習の理解度や達成度を数字で示さず、児童生徒の評価は文章で表す
そして、これまでの道徳の授業は「教科外の活動」なので「副読本」が使われていましたが、平成30年度以降は文部科学大臣の検定を経た「文部科学省検定教科書」が使われることになります。
さて昨日は、そんな新たな道徳の授業をが始まるにあたり「道徳」の考え方についての講座となりました。45分ほど(小学校の授業1コマ分)の短い時間でしたので、概要といったところですが、参加された保護者の方には、わかりやすく整理され、理解しやすい内容だったのではないでしょうか。
子ども育てるに当たって大切な三つの事柄
・確かな学力
・豊かな人間性
・たくましく生きる体力
のうち「豊かな人間性」を育てるのが道徳の授業。
内面的な力を育てる授業。
例えば、バスに乗って席に座ったら、お年寄りが乗ってきた。
A君は、お母さんに促されて席をお年寄りに譲った。
まだ幼いA君は、なぜ席をゆずるのか、よくわからないけど、お年寄りが喜んでくれて、周りの大人も「偉いね」と褒めてくれるので、その行為の意味を理解はしていなくても、快の感情を持つ。
それが、「席を譲って褒められている人」の模倣として行われたり、やがて習慣や自分の判断で席を譲れるようになる。子どものそれぞれの段階で、困っている弱い人に対する判断を育てる、豊かな心を育てるということを大人が促していかないといけない。
そんな講義をしていただきました。
道徳が教科となることが決定した際には、かつてGHQから軍国主義的だと批判された戦前の「修身」を想起して「戦前回帰ではないか」と批判の声をあげる方もいましたが、道徳の授業は決してそのようなものではなく、まさに善なる行為を自ら判断して行えるよう子どもたちを促していく授業だと、桃野は考えます。

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