2015-08-19
毎年2億6,000万円使うなら、モノではなくて「元気に長生きできる社会」のために使ってほしい
100歳まで生きると、「老人の日」である9月15日に内閣総理大臣から銀杯が贈られるんですね。
恥ずかしながら知りませんでした。
この制度を厚生労働省が見直すらしい。
■8/19東京新聞夕刊【「100歳銀杯」が安い代替品に】
記事によると現在の銀杯(直径9cm)は1個8千円相当。
毎年3月に翌年度の対象者数を見積もり発注し、その年の老人の日の日付を刻むなどの準備を進めるのだけど、例年9月までに約1割の方が亡くなるため、余った分は回収し、鋳造しなおすらしい。
(その費用もかかるということですね)
贈呈が始まった1963年度の対象者は150人余りであったのが、現在の対象者は約2万9000人。
現在の事業予算は約2億6000万円だそう。
半世紀の間にずいぶん、長寿化が進んだんですね。
そして裏を返せば、1960年代の100歳=長寿と、2010年代の100歳=長寿では、随分その印象が違うという事にもなるでしょう。
2億6000万円かぁ・・・
これ、やめてもいいんじゃないでしょうか。
確かに100歳の誕生日を寿ぎ、その方の来し方に思いをいたすことは素敵な事だと思います。
でも、会った事も無い(会った事ある方もいるかもしれませんが)、総理大臣から贈呈品を頂くことが、大切なことかというと、桃野は余りそうは思いません。
正直、ただのシステムであって、気持ちがこもった贈り物でもないんだし。
それに、もし自分がもらったとしたら「この年で、銀の杯もらってもなぁ・・・」って多分、どこかにしまいっぱなしになるだろうし。
同じ2億6000万円使うなら、銀杯プレゼントよりも介護予防とか、認知症対策とか。
そんな”つながる”ものに使ってほしいと思ってしまいます。
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