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世田谷区の桃太郎 桃野芳文Webサイトです
2015-08-13

中学校の廊下。扉を開けると区立図書館。

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先日のブログで、千代田区立図書館の取り組みについてご報告しました。
本日は、もう一つの訪問した図書館、杉並区立高井戸図書館について。
伺った高井戸図書館は、浜田山駅から徒歩5分程度。
近隣に大型マンションが建っていて、小さいお子様連れの利用者も多いようです。
住宅街の中に立つ築17年の図書館で、千代田区立図書館と比べると「世田谷区の図書館と似てる」と言える印象。
杉並区では、平成22年に各図書館がテーマを掲げ、それぞれの館の特色をいかした運営をするよう取り組みを進めています。
高井戸図書館では、小さいお子様が多いという特色をいかして「子育て」を重点テーマに決定。
館内入り口の目立つ場所に、子育てコーナーを設けて、関連図書を手に取りやすくしています。
桃野が「これ良いな」と思ったのは、大きなくくりで「子育て」に関する本がそこに展示されていること。
育児、教育、健康、発育などなど。
ややもすると、様々な書棚をまわらないと集められないような”異なるカテゴリー”に属する書籍がそこに集められています。
更に、地域の方々にボランティアとして参加して頂きながら、おはなし会、人形劇、親子で楽しむクラシックなど、多彩な催し物が開催されているようでした。利用者のニーズ(潜在的ニーズの掘り起こし含め)にあわせ、各図書館が独自に様々な企画を立てるというのは素晴らしい取り組みですね。
そして、高井戸図書館のもう一つの大きな特色は、杉並区立高井戸中学校とドア一枚を隔ててつながっているという事。
以前は、図書館と中学校の間にある扉は”あかずの扉”で、生徒達がこの扉を行き来する事がありませんでした。
それが、指定管理者による図書館運営(民間事業者による図書館運営に移行)から一年後、中学校、指定管理者の熱心な話し合いを経て、扉が開かれる事になったそうです。
中学校の図書館と区立図書館。今はその壁は取り払われ、生徒達は学習資料の収集や、調べ物など、就学時間であっても行き来し、上手に蔵書を活用しているとのこと。
確かに、その恵まれた条件をいかさない手はないですよね。
これは、指定管理制度導入による大きな成果と言えそうです。
併設された図書館のみならず、ネットワークで繋いで、その蔵書を自由に行き来させたり、インターネットなどを使って区立図書館が学校図書館のレファレンス機能の一部を担うなど、多くの図書館でその精神を生かせるのではないでしょうか。
世田谷区でも大いに見習いたい取り組みです。
図書館写真
↓開けると・・・
図書館写真2

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