ある大きな悩みを持つ親子が桃野のところにやってこられて・・・
世田谷区予算特別委員会は昨日が最終日。
桃野は、3月16日の福祉保健領域、3月18日の都市整備領域で質疑を行いました。
今日から何度かに分けて、その質疑内容をご報告いたします。
先ずは3月16日の福祉保健領域で取り上げた質問から。
世田谷区子どもの人権擁護機関「せたがやホッとサポート」について。
「せたがやホッとサポート」、通称「せたホッと」は平成25年7月に活動を開始。
いじめや虐待など、子ども達への様々な人権侵害に対応します。
子どもや保護者などからの相談を受けて、関係機関や関係者に対して「要請」や「意見表明」も行ないます。
さて、このせたホット。
活動を開始から間もなく2年。
これまで、せたホット自ら活動報告書をまとめ、活動報告会も開催していますが、総じて良い事、うまくいったことについては情報が出て来るが、課題についてはなかなか情報が出てきません。
(桃野も活動報告会には参加しました)
そんな中、桃野は今回ある実際の例を挙げて「せたホッと」に改善を迫りました。
個人のプライバシーに関わる事なので詳細は記せませんが、桃野がある親子から相談を受けた際の話です。
お子さんがある大きな悩みをお持ちでした。
桃野のところに来られまで既に、親子は「世田谷区の子ども家庭支援センター」「世田谷区の教育相談室」「児童相談所」など、思い浮かぶあらゆるところに相談をされてきたそうです。
しかし、各所で「ウチではこういうことしかできない」「そういう対応はできない」などの返答。
悩みごとに対応できる方法が見つからず途方に暮れられていました。
そんな中「何か他に方法はないだろうか・・・」ということで、大変思い詰めた様子で桃野のところに相談にみえたという流れです。
私がお話を伺うと、それはまさに「せたほっとの領域ではないか」と思えることでしたので、せたほっとをお勧めし、相談の進め方などについてもお話ししました。
結果、せたほっとでの相談、対応を経て少し、状況が好転しているところです。
せたほっとはこれまでも、上記で記した子ども家庭支援センターなど、「他機関と連携」とあらゆる機関を挙げてその実績を示していますが、本当に連携できているのでしょうか。
もっと言うと「他機関と信頼関係はできているのか」。
関係機関が「せたホット」をもっと利用するように、うまく使いこなせるように、働きかけて行くべきではないか。
良い関係をつくって行かなくては行けないのではないか。
せたほっとと他の機関との関係について、真摯に振り返る機会として欲しい事例です。
区からは、これまで以上に他機関と情報交換に励み、このような事例が起きないように努めるといった答弁でした。
区民等に「せたホッと」を周知、宣伝する活動も大切だとは思いますが、先ずは足下から。
関係機関との連携すら頼りないのであれば、まだまだ第二第三の似たような事例が産まれてしまいます。
桃野からは強く改善を申し入れております。
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