世田谷区史編さん問題。著作者である谷口雄太准教授と世田谷区の和解が成立。
世田谷区議会議員、桃野芳文です。
これまで桃野が議会で取り上げてきた「世田谷区史編さんにおける著作者人格権の問題」。
本日NHKで報道されたようですが、著作者である谷口雄太青山学院大学准教授と世田谷区の和解が成立しました。
桃野が議会で取り上げて来た問題。フリーライターから政治家に転じた現世田谷区長ですが、権力側に立つと著作者に対しここまで傲慢になれるのかと戦慄したものです。とにかく和解できて良かった→東京 世田谷区 区史めぐる「著作者人格権」問題で和解 |NHK 首都圏のニュース https://t.co/aZ1vtVqROa
— 桃野芳文(世田谷区議会議員) (@momono4423) January 27, 2025
今回争点になった著作者人格権とは著作者の名誉、思い入れを守るための権利です。例えば、著作者人格権の中に含まれる同一性保持権は、著作者が作成したもの、区史で言えば執筆した文章に無断で手を入れさせない権利。執筆者が「AはBである」と書いたものを編集作業の中で「AはCである」と書き替えさせない権利。
区は区史執筆の契約で、執筆者に対して著作者人格権の不行使を迫り、受け容れなければ編纂委員から外すと公言してきたのです。
今回の和解については、谷口准教授とともにこの問題に取り組んできた「出版ネッツ」の声明で合意の骨子をお知らせ頂いていました。
①区史編さん事業等における著作者人格権尊重、区公式サイトへの前記掲載
②区による遺憾表明
③区は、谷口准教授に2024年12月23日付で、中世史編さん委員の委嘱を申し出て、谷口准教授はこれを受諾し、同日付で辞退
④都労委取り下げ
⑤誠実対応
桃野は、区が著作者人格権の尊重を明文化したこと、また区が谷口准教授に委嘱を申し出たことで谷口准教授の名誉回復となったことは評価をしています。
◾️写真右が谷口雄太准教授。左は桃野です。
世田谷区が区のサイトで「区史編さんの進捗状況について」「著作者人格権に関する参考モデル」をアップしていますのでご覧ください。

著作者人格権に関する参考モデルはこちら。
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