上用賀公園の拡張。スポーツの場だけでなく防災拠点としての機能も整備されます。
世田谷区議会議員、桃野芳文です。
今日は世田谷区都市計画審議会へ。
区市町村の都市計画審議会は、都市計画法第77条の2第1項の規定に基づき設置されるもので、世田谷区都市計画審議会は学識経験者や区議会議員、関係行政機関の職員、区民などから構成されます。
文字通り、世田谷区の都市計画を審議する会議なのですが、今日は「上用賀四丁目地区の地区計画の変更」について、多くの時間が割かれました。
これまでの経緯を簡単に記します。
・区が平成29年3月、みどり豊かな地域環境と調和した住宅地の維持を目指すため「上用賀四丁目地区地区計画」を策定。
・区が平成28年度から平成30年度にかけて上用賀四丁目の国家公務員宿舎跡地を上用賀公園の拡張区域として取得。
・令和2年3月に「(仮称)上用賀公園施設整備事業基本構想」を策定。
・令和5年11月に「上用賀公園拡張事業基本計画」を策定、拡張用地にスポ一ツ及び防災拠点となる施設等を整備することを位置づけ。
・区は現行の用途地域では建築することができないスポーツ及び防災拠点となる観客席付きの体育館、地下駐車場並びに非常用発電機用の燃料貯蔵設備等の整備を進めるため国や都と協議を進めてきた。
・今般、上用賀四丁目地区地区計画」変更(原案)を取りまとめた。
◾️以下の図の赤い部分が公園の拡張区域、ここに体育館も建てる計画です。
今日の都市計画審議会では、6月に地域住民向けに行われた「地区計画(素案)説明会」についての質問、意見も多く出ました。
この公園は区の防災拠点としての機能を確保する公園と位置付けられており、体育館についても大規模備蓄倉庫の設置や、災害時の物資集積場所としての活用が見込まれています。つまり、体育館は区民がスポーツを楽しむ場、以外に災害時にも大きな役割を果たすということ。
上用賀公園拡張事業基本計画(素案)には以下の記述があります。
①体育館内に、災害時に活用可能な物資を保管するための大規模備蓄倉庫を設置します。
②体育館は、アリーナを災害時の物資集積場所として活用することを想定し、大型トラックの進入が可能な計画とします。
③公園エントランス等には、災害ボランティア等の活動拠点となるスペー スを設置します。
④防災広場は、緊急時、救命活動等に用いるためのヘリコプターが着陸可能な計画とします。また、必要に応じて警察・消防・自衛隊の部隊等の広域活動拠点として活用することを想定した計画とします。
⑤災害発生時においては、関東中央病院と連携した災害救護活動等ができるような機能を想定します。
⑥その他、地域防災の機能として、かまどベンチやマンホールトイレなどの災害時に活用可能な機能の導入や、消防団の活動拠点となる消防団分団本部の設置を検討します
大きな公園、そして体育館を整備する際には、やはり地元の皆様の十分な理解は不可欠。防災拠点としての機能を整備することはとても大切ですが、地域の皆様への十分な説明、地域の皆様の意見の反映もまた大切な要素となります。
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