toggle
世田谷区の桃太郎 桃野芳文Webサイトです
2024-07-11

不登校児童の人数が多い学校で。「異年齢集団学習」の取り組みが行われています。

LINEで送る
Pocket

 

世田谷区議会議員、桃野芳文です。

昨日のブログでお伝えしましたが、今日は文教委員会での行政視察のご報告です。

以下関連ブログ。

今日、明日と文教常任委員会の行政視察。岐阜、京都と先進事例を学びます。

先ずは【岐阜市の市立則武小学校、「なかJスクール(異年齢集団学習)の取り組み」】のについてご報告。

なかJスクールは「なかジャンスクール」と読みます。元々は「なかよしジャングル」と言われてた活動が変化したもの。異年齢での遊び、学習を推進する活動です。

1〜3年生グループ、4〜6年生グループと下学年、上学年に別れての活動。国語・算数の学び合い、体育的な活動(自由あそび)、サークル活動(道徳)、協働的な活動(図工・生活・総合・特別活動)にて、学年を超えて子ども達が一緒に活動しています。

今回、校長先生に話を伺うと、則武小学校在籍時、またその進学先の中学校での在籍時に不登校になってしまう子どもが他地域の学校に比べてとても多いとのこと。その対策の一つとして、学校を楽しい場所に、子どもが通いたくなる学校をつくろう、との思いでこうした活動を始めたそうです。

先生に対して反発し授業を受けない子ども、何かの拍子で暴れてしまう子どもも多学年の児童と共に学ぶと落ち着いて勉学に取り組むことが多い、そうした効果は高いとのことでした。

不登校の児童、生徒の数が目に見えて減っているかというと、そこは校長先生も断言できないようでしたが、学校と地域(例えば民生委員)が連携して家庭の問題にも踏み込み、不登校児童が登校するようになったとの具体的な事例も聞かせて頂きました。

全国的に増加し続けている不登校児童の人数。

昨年10月に文科省が発表した「令和4年度 児童生徒の問題行動・不登校等生徒指導上の諸課題に関する調査」によると、小・中学校における不登校児童生徒数は299,048人(前年度244,940人)で、前年度から54,108人(22.1%)増加し過去最多。在籍児童生徒に占める不登校児童生徒の割合は3.2%(前年度2.6%)です。

現在、不登校対策として、何か特段効果的な施策が見出されているわけではありませんが、各学校で試行錯誤の取り組みが行われていることが、今回の視察で現実感を伴ってより理解することができました。

世田谷区でも学校行事を中心に、一部異年齢での活動は行われていますが、学習活動となると非常に限定的。異年齢集団学習について、その効果、実践校での成果など、研究に値するように思います。

則武小学校での取り組みを紹介したyoutubeもありました。「異年齢集団学習」にご興味をお持ちの方は、是非以下の動画もご覧ください。

LINEで送る
Pocket

関連記事

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です