子どもの自殺が多い9月1日を前に。「学校に行かなくてもいいんだよ」は優しい排除。いじめから逃れるだけでなく、いじめを止めなければならない。
世田谷区議会議員、桃野芳文です。
8月も明日で終わり。子ども達にとって9月1日は新学期の始まりです。
新学期、楽しく通学できれば良いのですが、悩みを抱えてそうならない子ども達も少なくありません。18歳以下の日別自殺者数を見ると9月1日は突出して自殺者が多いという結果があります。
以下、文部科学省のサイトより抜粋。
こちらはNHKの報道です。
子どもの変化を見逃さない→夏休み明けに注意! 子どもの自殺を防ぐには?相談先も掲載 【NHK】学校の夏休みが明ける時期は子どもの自殺が増える傾向にあるとされています。学業やいじめなどに悩む子どもにとって学校の再開が大きなプレッシャーになっていることが要因の1つhttps://t.co/w7v1xX36bJ
— 桃野芳文(世田谷区議会議員) (@momono4423) August 30, 2023
上記リンク先の記事にあるように、先ずは新学期を前に子どもに変化がないかよく目配りすることが大事だと思います。そして、子どもが何かに悩んでるようであれば、その話を無条件に受け止める。短期的にはその悩みのもとに近づかせない、学校で何か問題があるなら、学校を休ませるのも対応方法の一つでしょう。
しかし、これまで桃野も議会で取り上げ、区教育委員会に課題として提起しましたが「苦しければ休んでいいんだよ」と、子どもを休ませるのみでは不十分な対応と言わざるを得ません。例えばいじめがあり、いじめの加害者は学校で変わらぬ日々を過ごし、被害者が学校に行けないというのは理不尽な話です。 「学校に行かなくてもいいんだよ」は”優しい排除”。
以下、桃野の過去ブログです。
「学校に行かなくてもいいんだよ」という「優しい排除」。いじめ被害者が教室、そして学校から離脱していく一方で、加害者は学校に通い続ける。
上記NHKの報道の中で、いじめによる自殺で娘を亡くした小森美登里さんが語っています。
「私は香澄に対し『無理して学校行かなくていいよ』とか、『部活が嫌だったら部活をやめればいい』というふうに、問題から遠ざけるための方法ばかり提示してしまっていました。亡くなった香澄が、あの頃、一番望んでいたのは何だったのか考えると、いじめを止めてほしいということが最大の願いだったはずなのに、私は被害者に対する対応ばかりで、いじめを止めてもらうために何ができるのか具体策を全く持っていなかったという反省があります。その反省を、生きてる子どもたち守るために、私の失敗したことを伝えていきたいです。」
いじめから逃れるだけでなく、いじめを止めなければならない。これは大人が肝に銘じておくべきでしょう。
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