文部科学大臣が「必ず『黙食』することを求めているわけではない」と述べ、適切な感染対策を取れば給食時に会話ができるとの考えを示しました。
世田谷区議会議員、桃野芳文です。
寒くなってきました。これからインフルエンザの罹患にも注意が必要ですね。もちろん新型コロナウイルス感染症対策もありますから、桃野は引き続き手洗い励行、マスク着用(屋外で一人移動中などは外しています)など対策を続けています。
一方で、状況は未知のウイルスの脅威に恐れ慄いていた2020年に比べれば随分様子は変わってきました。当時の安倍政権が全国一斉休校に踏み切ったのは2020年の2月。あの頃、桃野はできる限り家から出ない、外出するのは気晴らしに一人で散歩をする程度という日々だったように記憶しています。
未だコロナが終息していない日々ではありますが、今ではマスクを着用しながらもほぼ日常を取り戻しています。区民の皆様との対話も、未だタウンミーティングは再開していませんが、朝の駅頭活動はマスクを着用しながらですが実施しています。
そして、そんな駅頭活動の最中に「子どもたちの学校給食。そろそろ黙食の徹底というのは見直すべきでは」という意見を頂くことがありました。曰く子どもたちには楽しく給食を食べてもらいたいとのこと。
頂いたご意見について会派会議で議論をし、その後「学校での黙食」について、同じ会派の稗島進議員が議会で取り上げることになったのですが、質疑の際、区教育委員会からの答弁は「従来通り黙食を続ける」旨の内容でした。
そして、今朝の朝刊にこのニュース。
【学校給食、文科相「必ず黙食求めてない」…適切な感染対策なら「会話は問題ない」】(2022.11.09 読売新聞)
記事は、昨日(8日)の記者会見で、永岡文部科学大臣が「必ず『黙食』することを求めているわけではない」と発言し、適切な感染対策を取れば、給食時に会話ができるとの考えを示したこと、そして一部自治体では黙食を緩和する動きが出ていることを伝えています。
桃野の知る限り、世田谷区の区立小中学校では、給食時に机を向かい合わせにしない、適切に距離を取る中で子どもたちが喫食をしています。
大人の日常風景はどうでしょう。複数人でテーブルを囲むとき、一般的に黙食が推奨されているかといえばそうではないでしょう。大人は日常的に会話をしながら楽しく食事をしているにも関わらず、子どもには「黙食をしなさい」というのはおかしなことではないでしょうか。
文科大臣が示したように、常識的な範囲、つまり大きな声を出さない、机をくっつけない、などの対策はきちんとやる前提で「黙食をしなさい」という指導は不要ではないでしょうか。
あれはダメ、これはダメと大人は簡単にいうけれど、子どもたちにとっては給食も、修学旅行も、課外活動も、部活動も、かけがいのない学校生活の一ページ。大人は、どんどん対策を積み上げていくだけでなく、状況を見て緩めるところは緩めた方がいい。自分達が実践していない過剰な対策を子ども達だけに求めるのはおかしなことです。
学校での行動制限。見直すべきは見直すよう、これからも区教委に働きかけていきます。
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