学校での熱中症対策。中学校の体育授業での帽子着用、水泳授業のラッシュガード着用を禁止するなんてもってのほか。意味不明のルールは撤廃を。
世田谷区議会議員、桃野芳文です。
本日のブログも先の世田谷区議会本会議、桃野の一般質問より。
昨日のブログ【世田谷区立小中学校は子ども達が安心、安全に過ごせる場所と言えるか】に続き、本日は【世田谷区立小中学校における熱中症などへの対策について】です。
質問の様子は、以下の動画でご覧頂けます。字幕入りでご覧いただく場合は画面下「CC」ボタンをオンにしてください。
近年、夏になると全国的に「児童・生徒が熱中症とみられる症状で学校から病院に搬送された」という報道が相次ぎます。
例えば今年6月2日には大阪市にある中高一貫校で体育大会の練習中、生徒29人と保護者1人、合わせて30人が病院に搬送されたとの報道がありました。又翌3日には、尼崎市にある中学校で体育大会中、31人が体調不良を訴え、22人が病院に搬送されたとの報道がありました。
では、世田谷区立小中学校では、多数の児童生徒が熱中症に罹患するようなことは起きていないのか。
桃野が問うたところ、区の答弁では、1、2名が熱中症で病院に搬送された事例は、令和3年度で小学校、中学校各1件ずつ、令和4年度では小学校1件、中学校2件とのことでした。
尚、今回の桃野への区側の答弁で、今年6月、区立中学校で長距離走が行われた際、5名の生徒が体調不良を訴え、2名の生徒が早退した事例があったことも明らかになりました。
熱中症は時に命にかかわります。学校での対策は万全であらねばなりません。天候や気温、児童生徒の体調に注意を払うのはもちろんですが、夏場は、体育の授業中の帽子着用、状況によってはテントで日影を作るなどが推奨されるべきです。
区側の答弁では、中学校では学校指定の帽子は無いが、生徒が自身で着用の判断をし、適切に体調管理ができるよう指導している、帽子の着用や日影をつくることは熱中症対策に有効だと考えているとのこと。
この考えが各学校にしっかり浸透し、子ども達が各自、夏場は熱中症防止のため、帽子を着用するのが当然という雰囲気になればいいのですが。
そして、これまでも桃野が議会で取り上げてきた水泳授業の際のラッシュガード着用。桃野は、学校が禁止したり、生徒が着用しづらい雰囲気になるのは良く無いと考えています。
今、海辺や民間の屋外プールでは日焼けを防ぐためにラッシュガードを着用するのは、ごくごく普通のこと。ところが学校では、子ども達が水泳授業でラッシュガードを着用することを、好ましく思わない風潮もあるようです。今回の桃野の質問で明らかになりましたが、世田谷区の区立小中学校で「ラッシュガード着用には事前の届出が必要」としている学校は小学校で24校、中学校で15校です。
何のための事前届出なのか。全く意味がわかりません。
届出が必要ということは、何らかの理由で着用不可となることもあるのでしょうか。そんなことは無いというなら、届出を必要とする意味がわかりません。
今回、区教育委員会は「届出は必要ない」との姿勢を明確に示しました。今回も桃野は「おかしな校則、おかしなルールの撤廃」に向けて、一歩前進。
更に、本年9月1日の毎日新聞で報道されていた「日傘使用を禁止している小学校がある」との件についても、区教育委員会ではどのように考えるかと問いましたが、区教委から「日傘使用は禁止するものではない」との答弁を得ています。
体育授業の際の防止着用など、熱中症予防に有効なことはどんどんやるべき。日焼けを防ぐラッシュガードの着用だって、推奨されこそすれ、子ども達が着用することに学校側が消極的な姿勢を示すことなど全く理解できません。
世田谷区立の小中学校からおかしなルールが無くなりますように。
桃野は、引き続き、取り組んでまいります。
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