2022-07-29
ふるさと納税。区の発表では令和4年度のふるさと納税による区税への影響額は約86億円。多額の流出です。さて世田谷区の対抗策は?
世田谷区議会議員、桃野芳文です。
本日のブログは昨日の都市整備委員会よりご報告。
下北沢駅の駅前広場の整備が進んでいます。整備(駅前のしつらい)について区は、令和元年度より、地元商店街の方々など、関係者の皆様と協議を重ねるなどしてきました。いよいよ来年度から本格的な整備がスタート。令和5年度・6年度におおよその整備が完成する予定です。
今般、世田谷区では、駅前広場の整備に対してふるさと納税を活用した寄附募集を行います。
来年度(令和5年度)の寄附募集対象は赤枠の街路樹、ベンチ等。再来年度(令和6年度)の寄附募集対象は青枠の街路樹、プランター、ベンチ等。寄附に対するお礼があり、寄附金4万円以上の場合、寄附者の名前を刻印した舗装銘板(20cm×20cm)が駅前広場の歩道部に設置されます。
ふるさと納税といえば、世田谷区も含め、都市部から地方へお金が流出してしまう仕組み。区の発表では、令和4年度のふるさと納税による区税への影響額は約86億円とのことです(2022.07.27 企画総務委員会資料より)。
「魅力的な返礼品目当てに、自分が住む自治体以外に納税したい」という気持ちも十分理解はできます。一方で、税金の流出は区民のためのインフラ整備にも影響が出る問題。
世田谷区が税金の流出に歯止めをかけるためにも、自分の街、自分が好きな街の街づくり予算に対してふるさと納税できる仕組みを数々準備しておくことも必要ではないでしょうか。例えば、自分の子どもが通う学校向けの予算、自分が卒業した学校向けの予算に対してふるさと納税するのも楽しい体験のように思います。
ふるさと納税の仕組みをどううまく活用していくか。世田谷区でも知恵を絞らなければなりません。
関連記事
コメントを残す