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2021-05-09

区立保育園での虐待事件。これまでも園長や同僚保育士は、当該保育士の不適切な言動を知っていて、注意したり問題視したりできなかったのではないか。

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世田谷区議会議員、桃野芳文です。

これまで議会でも取り上げ、又ブログでもご報告してきました。世田谷区立保育園で、保育士が園児に対して虐待行為を行っていた件。

この問題について区は、外部有識者による「区立保育園における保育のあり方検討会」を設置。検討会からの助言も踏まえて、この事件に対する検証と再発防止に向けた改善策を取りまとめるとしていました。

検討委員は以下の方々。

・森田明美さん(東洋大学教授)

・田谷幸子さん(帝京平成大学講師)

・加藤吉和さん(鎌倉女子大学学術研究所子ども発達臨床研究施設研究員)

・菊池和子さん(社会福祉法人福音寮 保育スーパーバイザー)

令和2年12月18日の第一回検討会から、毎月1度全4回の検討会が開かれ、令和3年3月に【区立保育園における「子どもの心身に有害な影響を与える行為」に関する検証報告書】が作成されました。この検証報告書は4月24日に世田谷区のホームページで公開されています。

「区立保育園における保育のあり方検討会」について】(令和3年4月24日 世田谷区のサイト)

詳細は、公表されている検証報告書をご覧下さい。控えめに表現しても、該当保育士が園児に対して、保育士として不適切な言動を繰り返していたことを周りの園長、保育士は知っていながら「腫れ物に触るように」しか接することができなかったのではないかと感じます。虐待行為をしていても「それは絶対にいけないことだ」と問題視できる人物がいなかったのではないかとも感じます。

以下、桃野が要点と感じたところを書き出しておきます。

区は、令和3年1月4日に児童相談所に相談に赴き、また区として、虐待の定義と今回の9つの行為を改めて検証した結果、「9つ全ての行為が児童虐待にあたる」と判断した。

1)午睡の際、寝入りばなの子どもに、二つ折りにした敷布団を、上半身に落とす行為をした。

2)食事の片付けの時、行動がゆっくりの子に「まだ終わってなかったのか」と言いながら、頭の上に音がするくらい両手を振り下ろしてあてた。

3)次の通り、乱暴な言葉を使用した。

・食事の準備の時、座っていない子どもに「何回も言ってんだろ」と言った。

・着替えをしていたが手間どっていた子に「何でこんなことも分かんねえんだ」と言った。

4)食事の際、泣いてしまった子どもを隣室に 1 人にした。

5)食事の際、飲み込めなくても口から出してはいけないと強く指導をした。

6)おやつを食べなかった子どもの指導で、泣いていた子どもを年齢より下のクラスに連れて行った。

7)トイレにトイレットペーパーでいたずらを2日続けた子どもに対し、オムツを使用していないのに「トイレが使えないやつはオムツで寝かせるぞ」 と言った。

8)午睡の際、おでこに消しゴムを置いて動けないようにして寝かせる行為をした。

9)午睡の際、幼児クラスで視界をふさぐように子どもの顔にバスタオルをかぶせた。

■該当保育士について

・保育士として必要な能力・適正について、これまでの園長の評価や指導の中で、見極めと適切な指導が不十分であった。

・「子どもの権利・人権」に対する意識が薄かったため、行為を行った際にも、子どもに有害な影響を与える行為であるとの認識に乏しく、9つの行為につながっていったものと思われる。

・入庁してから、これまで様々な指導を受けてきたが、子どもへの対応や職員関係について根本的な改善が図られてこなかった。

・他の職員との話し合いや相談などが少なく、職場内で孤立しがちだ った。

■「保育士としての能力・適性を考慮した人事」について

・職員採用後に行われる園長等による職員指導の中で、保育士としての 適性(子どもの命を預かることについて)に欠けている(例:虐待や小児性愛など、子どもの命の危険につながるような内容)と判断された場合の人事異動等の対応についても、検討すべきである(例:保育士分野以外への人事異動等)。ただし、人事については、保育士の人権にも配慮する必要がある。

・人事評価の見える化を図り、引き継ぎだけではなく、その保育士の経歴、過去にどういう指摘、評価があったかを追えるような作りにするとともに、本人にも開示していくことが必要。

■「当該保育園における対応など」について

〇問題への対応の仕方

・ 園長が9月9日に当該保育士の行為について職員から相談を受けていたにも関わらず、実際に指導を行ったのは9月24日だった。

・ 同僚職員も当該保育士の行為を見聞きしていたが、意見が言えなかったり、そのままにしたりすることがあった。

〇職場内運営の方法

・ 職員間のコミュニケーション不足があり、職場内のトラブル解決が 図られず、そのままになっていた。

・ 職員会議等の場で当該保育士が発言すると、他の職員が何も言えなくなるような場面があった。

・ 人事異動の際に園長同士の引継ぎが上手く行われておらず、職員間で情報が十分に伝わっていなかった。

この虐待事件については、予算特別委員会でも取り上げました。こちらの動画もあわせてご覧下さい。

 

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