議員が行政職員にパワハラ。議員が同僚議員や有権者からセクハラ。近年そんな報道が続いています。本日は区議会にてハラスメント研修。
世田谷区議会議員、桃野芳文です。
本日は世田谷区議会にて「ハラスメント研修」。
近年、議員から自治体職員へのパワーハラスメント(パワハラ)、議員や有権者から議員に対するセクシャルハラスメント(セクハラ)などがニュースになることがあります。
例えば、
【パワハラ問題で、相模原前議長が議員辞職 市議会が許可】(2021.03.24 神奈川新聞)
【女性議員全74人中41人セクハラ被害 同僚、有権者らから関係強要や蔑視発言 国際女性デー・県内アンケート】(2021.03.09 南日本新聞)
など。
世田谷区議会では、こうしたハラスメントを防止するための条例を作ろうとの動きがあり、その前段階として本日、ハラスメント研修が行われました。(条例案を作る前に議員向けに研修をした方が良いと議会で決めたものです)
事前に、議会事務局に「研修には何人出席する予定ですか?」と聞くと「48人参加予定です」との答えでした。世田谷区議会議員は全員で50人ですので、2人欠席ということですね。
講師は長谷川メンタルヘルス研究所の松野航大さん。
研修の中身は主に「こういう言動は○○ハラスメントになりうる」「こういう風に言い換えれば良い」という風なケーススタディ的なものでした。
例えば、
1)妊娠報告後。上司から「この日は忙しいから会議に出てもらわなくちゃ困る。検診の日程を変更して」と言われた。
2)妊娠報告後。上司から「この日は会議に参加して欲しいのだけど、検診の日程を調整できる?」と言われた。
この場合、1)はマタニティーハラスメント(マタハラ)になりうる。2)はOKと言った具合です。
その他も含めて研修内容は、ハラスメントを理解する上で初歩的なものでしたが、この辺りから理解を進めなければならない議員も中にはいるのかもしれません。桃野も自身の感覚を再度確認する機会としては良かったと思います。
○○ハラというのは線引きが難しいところがあるのも事実。例えばよく言われるのは、上司から部下への指導において、どこまでも厳しい指導で、どこからがパワハラなのか。
その難しさをしっかりと頭に入れた上で、先ず暴力や暴言(アホ、バカ、辞めちまえなど)は論外。そして「今のはパワハラではないですか」と部下など力関係において弱い立場のものが、強い立場のものに対していつでも言い出せるような人間関係を作っておくことが必要ではないかなと思います。そしてハラスメントを受けたとき、又はハラスメントをしてしまったかもと思ったときに、相談できる窓口も必要。
以下の動画は参考まで。2019年3月22日の予算特別委員会で大庭正明議員が「ある議員から区職員へのパワハラ」について述べた際のもの。13分50秒まで早送り、そこから約3分30秒間です。ご覧下さい。
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