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世田谷区の桃太郎 桃野芳文Webサイトです
2020-10-17

児童虐待死事件。むごく悪質で最悪の結果に至った事件だからこそ、目を背けず検証研究を。

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世田谷区議会議員、桃野芳文です。

先ずは今朝のニュースから。札幌市で2019年6月、当時2歳の女児が衰弱死した事件で、傷害致死と保護責任者遺棄致死の罪に問われた母親の元交際相手に、懲役13年(求刑・懲役18年)の実刑判決が言い渡されました。


札幌女児衰弱死事件。裁判長が「誠にむごく悪質で、児童虐待事案の中で最も重い部類に位置づけるのが妥当」と言及するほどの事件です。この事件について桃野は、昨日の「意見開陳」でも触れました。この4月より児童相談所を開設した世田谷区に置いてもしっかりと事例の検証、研究対象にしなければなりません。

昨日のブログでも述べましたが、我々の会派が、令和元年度予算及び決算の大きな肝としたことの一つは世田谷区における「児童相談所の開設」でした。世田谷区児童相談所はこの4月より順調に業務を開始しており、令和元年度予算の決算認定には賛成をしましたが、併せて今後の児童相談所のあり方について昨日の意見開陳で要望等述べています。その内容について以下にご報告します。

児童相談所についても意見を述べます。

区は令和2年4月、児童相談所を開設し、児童福祉法施行令第45条の2の規定に基づく児童相談所設置市としての業務を開始しました。区から議会への報告に接する限り、児童虐待通告の受理、児童虐待相談の通告受理、警察からの児童情報の照会、緊急一時保護の受け入れの開始など、4月1日より新たな業務が順調に滑り出すとともに、 東京都からの相談ケースの引き継ぎにも問題は生じて無いようです。先ずは予定通り、最初のハードルを超えたと言って良いでしょう。

戦後しばらくの間、児童相談所の大きな役割は、戦災孤児の保護や児童の人身売買の防止でした。つまり可視化された社会問題となっている限定的な子ども達への対応が求められていたのです。しかし今や、その対応範囲は大きく広がりました。子どもの発達上の問題や家庭内での虐待など目に見えづらい問題も含めて子どもに対する総合的な内容についての対応が求められています。児童相談所は、常に時代の変化に対応しつつ、個々の子どもや家庭に対して、最も効果的な相談援助活動に取り組まなければなりません。具体的には今強く求められているのは関係機関との連携、連携のための感度です。現代の児童相談所においては、児童養護施設、子ども家庭支援センター、配偶者暴力相談支援センター機能を担う人権・男女共同参画担当課はもちろん、教育委員会、保育施設、警察等との連携は欠かせません。

関係機関との連携とは、各機関が役割分担をすることではなく、糊代のように重なり合い仕事をする部分があって生まれるものだと考えます。そして連携のための感度が機能するためには、身に付けた理論や知識に加えて、経験に裏打ちされた現場感覚、そしてそれらが各人において活用できる余地を持った適切な業務量という条件が満たされなければなりません。近年社会的に大きな注目を集めた事件、例えば2019年の野田市小4女児虐待死事件、2018年の目黒区5歳女児虐待死事件、2019年の札幌市女児衰弱死事件、2019年の鹿児島県出水市4歳女児死亡事件、いずれも関係機関との連携が不十分だったことや、外部機関からの進言があったにも関わらず児童相談所の感度の機能が妨げられていたことが、重大な結果につながったと指摘されています。世田谷区では決してこうした事件と同じ轍を踏まぬよう、事例の研究にも不断に取り組んで頂きたく思います。

意見開陳の動画は「世田谷区議会」のサイトからご覧頂けます。1時間10分36秒まで早送りすると桃野の登壇部分になります。

世田谷区議会のサイト「令和2年第3回定例会 10月16日本会議

■以下のグラフは世田谷区のサイトより引用

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