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世田谷区の桃太郎 桃野芳文Webサイトです
2020-09-18

補正予算の組み替え動議は残念ながら否決。区長のいう”社会的PCR検査”は実施へ。

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世田谷区議会議員、桃野芳文です。

本日開催された企画総務委員会の報告を。

これまでもブログ等でお伝えしていましたが、世田谷区長が「誰でも、いつでも、何度でもPCR検査」とぶちあげ、その後は「社会的検査」と言っていた施策がありまして、その施策を実施する予算を含む補正予算案が議案になっておりました。

こちら参考ブログ↓

これが区長の言う世田谷モデル?補正予算4億円に対する委員会採決は9月18日の見込み

今日の企画総務委員会で議案審査が行われ、その結果が9月28日の本会議へ。議会の会派構成から考えて今日の委員会の採決の結果が本会議で覆ることは考えづらいので、今日の委員会での結果が、すなわち議案賛否の結果ということになるでしょう。

我々の会派では、今回の補正予算について「予算の組み替えを求める動議」を提案することにし、今日まで準備を進めてきました。補正予算の中には、新型コロナ感染症対策に関する様々な予算が含まれていますから、これを否決すると、区民のために真に必要な施策も止まってしまいます。

よって、我々は以下を主張することにしました。

補正予算の中から、区長のいう”社会的検査”に関する予算を、保健所や医師が合理的に判断した結果、必要があるとした方を対象とする従来型の PCR 検査の拡充、それに伴う保健所機能の強化、又各施設における感染拡大抑制のための取り組み支援のための予算に組み替える。

予算を組み替えるための技術的な点など細かいところはあるのですが、簡単にいうと上記のようなことを区に求めるべく、他会派の賛同を得ようとしたということです。区長のいう”社会的検査”は、その目的「社会的インフラを継続的に維持し、重症化を避ける」と全く繋がりません。やってもさしたる意味のない施策に4億円も注ぎ込む議案にはとても賛成できません。

本日、桃野が述べたのは以下内容。

今般の補正予算で「社会的インフラを継続的に維持し、重症化を避けるためのPCR検査(今回、区は社会的検査と呼んでいる検査)」として、介護事業所で従事する方など約26,000人を対象に23,000件、補正予算に係る部分で3ヶ月程度、全体で4ヶ月程度の期間をかけてPCR検査を進めていくとしていますが、この施策では社会的インフラの継続的な維持、重症化を避けることはできません。その目的のためには、保健所や医師が合理的に判断した結果、必要があるとした方を対象とする従来型のPCR検査の拡充と、それに伴う保健所機能の強化、又各施設における感染拡大抑制のための取り組みを支援することこそが必要。

このように述べて、他の委員に賛同を求めました。桃野の提案に対して、羽田副委員長(社民党)から、数多くの質問が出て、それに対しても一つ一つ丁寧に答えたつもりではあります。

結果は、自民党、公明党、立憲民主・社民党、setagayaあらた、都民ファースト、青空こうじ議員(無所属)が反対。要は桃野以外は全て、この組み替え動議に反対という結果でした。

これまで、他会派の議員からも、この”社会的検査”には、強い批判の声が出ていましたので、意外な結果とも言えますが、多数決の結果ですから受け入れる以外はありません。

桃野の動議が否決された後、原案(区長が議会に提出した補正予算案)の採決へ。

桃野は、今般の補正予算の全てを否定するものではありません。一例を挙げれば、この予算に含まれる「従来型のPCR検査の拡充」には大賛成であり、感染拡大に備えて検査体制を整えること、保健所機能を強化する事の必要性には強く賛同します。しかし一方で、組み替え動議を提案し、他議員に賛同を求めたように、区長の言う”社会的検査”に賛同することはできません。組み替え動議が否決された以上、補正予算案全体に反対するしか手はなく、補正予算の議案に反対しました。

こちらの結果は、自民党、公明党、立憲民主・社民党、setagayaあらた、都民ファースト、青空こうじ議員(無所属)が賛成。要は桃野以外は全て賛成。区長のいう”社会的検査”も含めての補正予算丸飲みというのが世田谷区議会の出した答えということになりました。

組み替え動議は残念ながら否決となりました。これから少しでも世田谷区の新型コロナ感染症対策が良い方向に向かうよう、引き続き知恵を絞り行動して参ります。

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