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世田谷区の桃太郎 桃野芳文Webサイトです
2020-07-20

新型コロナ。世田谷区長は”情報公開に消極的な姿勢”を改めるべき。事例を見れば明らかです。

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世田谷区議会議員、桃野芳文です。

新型コロナ感染症のワクチンについて。今夕はこんなニュースがありました。

塩野義、ワクチン「年3000万人分」確保へ 21年内に】(日経新聞)

・塩野義製薬は今年11月にも、新型コロナウイルスワクチン臨床試験(治験)に入る

・2021年末までに生産体制を年3000万人分以上に整える。

・海外ワクチンへの輸入依存のリスクを減らすため、開発段階から大規模量産の準備に踏み切る。

ワクチンが開発され、国内での供給体制も整えられれば、国民の安心感も高まるのでは無いでしょうか。朗報ですね。

さて、世田谷区でも連日「〇〇で新型コロナウイルスの検査陽性者が出た」と報じられています。でもこれまで、桃野が議会でも指摘してきたように、世田谷区はどうも新型コロナウイルス関連の情報発信について消極的。世田谷区長は自身の看板政策の一つに「情報公開」を掲げていますが、これも全く言行不一致です。例えば以下は世田谷区のサイトに掲載されている情報。

地域密着型通所介護事業所利用者の新型コロナウイルスへの感染について【7月20日17時更新】

7月11日(土曜日)に、世田谷区内の地域密着型通所介護事業所の利用者が、新型コロナウイルス感染症にり患していることが判明した。世田谷保健所では、濃厚接触者の施設利用者8名、職員4名に接触状況等に応じ、PCR検査と7月22日(水曜日)までの健康観察を行い、当該事業所では、通所介護事業を7月19日(日曜日)まで休止。

7月16日までに実施したPCR検査において、濃厚接触者9名の陰性が確認された。引き続き、健康観察を7月22日まで行い、感染拡大防止に努める。

引用以上。

地域密着型通所介護事業所施設職員の新型コロナウイルスへの感染について【7月15日20時更新】

7月11日(土曜日)に、世田谷区内の地域密着型通所介護事業所に勤務する職員が、新型コロナウイルス感染症にり患していることが判明。

世田谷保健所では、濃厚接触者の施設利用者16名、職員4名に対してPCR検査を実施し、区民の濃厚接触者17名は全員陰性が確認され、区外居住の濃厚接触者は居住地の保健所で検査中。引き続き、健康観察を7月21日(火曜日)まで行い、感染症拡大防止に努める。

引用以上。

もちろん、個人情報への配慮は必要。検査陽性者と接触した可能性のある方など以外には、検査陽性者の個人情報を公表する必要は無いでしょう。しかし「事案の概要」については迅速に区民に知らせるべきです。個人の特定につながらない情報についてはしっかりと事実を公表することが大切。「知らない」「知らされない」ことで恐怖や不安は広がるものです。

ところが上記の2件、検査陽性者が判明したのは7月11日、なぜかそれを区が公表したのは7月15日〜7月16日というタイミングなんですよね。なぜ迅速に公表しないのか。場合によっては公表しない、区民にこの情報が隠され続けるということもあったのでしょうか。

そして以下のような例も。

区内私立幼稚園職員の新型コロナウイルスへの感染について【7月20日15時更新】

7月9日、世田谷区内の私立幼稚園に勤務する職員1名が、新型コロナウイルス感染症にり患していることが判明。

7月10日までに濃厚接触者に対し、実施したPCR検査において、新型コロナウイルス感染者が、新たに4名確認された。初めに感染が判明した1名を含め、園関係者の感染は5名となった。

7月12日までに濃厚接触者に対し、実施したPCR検査において、新型コロナウイルス感染者が、新たに2名確認された。園関係者の感染者は7名となった。

7月18日までに実施したPCR検査をもって、濃厚接触者全員の検査が終了。その中で、新たに園関係者の感染者が1名確認された。新たな濃厚接触者は確認されなかった。

引用以上。

ここでなぜ明らかにしないのかと不思議に思うのが、最初に罹患が判明した職員の濃厚接触者、つまり検査対象者になったのは何名かということ。更に言えば上記2件もそうですが、重症者はいるのかいないのか。いるなら何人いるのかということも明らかにすべきではないでしょうか。もちろん個人が特定されない形で。こうした「事案の概要」を知ることによって、肌感覚で新型コロナウイルスを理解することに繋がるはず。

例えば、濃厚接触者が10名いて、そのうち感染者が7名というケース。一方で濃厚接触者が100名いて、そのうち感染者が7名というケース。この両者で区民の捉え方は全然違います。そして例えば、7名のうち重症者が5名というケースと、重症者はいないというケースの違いも同じく。

個人情報には配慮しながら事案の概要を公にすることが、区民のためになるのは明らか。世田谷区長の”情報公開に消極的な姿勢”は一刻も早く改めるべきです。これでは区民に不安が広がり続けるのも当然です。議会からも指摘をし改善を求めて参ります。

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