短縮の夏休み。コロナだけでなく熱中症にも注意。こんな時こそ「校則は絶対」では無いと思う。
世田谷区議会議員、桃野芳文です。
世田谷区立小中学校では、新型コロナウィルス感染症対策による臨時休業、分散登校の期間を経て、本日6月22日(月)より通常登校が始まりました。
参考ブログはこちら:【世田谷区立小中学校は6月1日から分散登校、各種行事の中止など発表。でも「来春の修学旅行も中止」の理由に驚いた】
少しずつ学校生活が正常化していくのは喜ばしいことですが、世田谷区立小中学校では現在のところ、以下のような方針となっており、まだ子ども達が楽しく学校生活を送れるような状況とも言えません。
・近距離での会話や発声、身体の接近・接触を伴う授業は当面の間、行わない。(対面でのグループ学習、 柔道の組手、音楽室での歌唱指導、調理実習など)
・ 給食時には、机を向かい合わせにせず、教室の前を向いて食事をするようにします。
給食もクラスメイトとワイワイ話しながらという雰囲気でも無いようですから、やはりかわいそうだなと思ってしまいます。一刻も早く、子ども達が安心して楽しく学校生活を送れるよう、桃野も区議会議員の立場からしっかりと取り組んで参ります。
そして子ども達にとっては、これも残念なお知らせかもしれません。今年は、例年よりも短い夏休みとなります。学校の臨時休業が長期化したことに伴い、学校での学習時間を確保するため、夏期休業期間(7月21日~8月31日)のうち、7月21日から7月31日まで (祝日2日間含む)は授業を実施することに。
そうなると、例年に加えて心配なのが暑さへの対応です。熱中症への対策も遺漏なく整えておかなければなりません。現在世田谷区立小中学校の各教室にはエアコンが整備されていますが、今年はおそらく換気のために窓や教室の出入り口を開け放しておくということになるのでしょう。そうなれば、どれくらいエアコンが効くのかという不安があります。またマスクの常時着用も熱中症リスクを高めると報道されています。7月後半の暑さ、エアコンの効きは?マスク着用で暑い、そういう状況では、学校では児童生徒に例年以上の配慮が必要でしょう。
一つは服装。中学校には校則があります。世田谷区の場合、服装については制服ではなく「標準服」を定めていて、必ずしもその着用を強制するわけではありません。でも事実上は制服として運用されているのが実態。今年の夏はこれに一定の配慮をしてはどうかと考えています。世田谷区立中学校の中には夏期の服装に、ワイシャツ、ブラウスの他にポロシャツを認めているところもありますが、これは全校ではありません。でも最近のポロシャツは素材、デザインの工夫で通常のワイシャツやブラウスよりも装用時に涼しさを感じられるものが安価で市販されていますね。こうしたものの着用を認める旨、学校側が積極的に各家庭に発信してはどうか。
次に水分補給。桃野が把握している限りですが、世田谷区立小中学校で児童生徒に対して、水筒の持参を禁止しているところはありません。しかし、多くの学校で授業中の水分摂取は禁止されている(もしくは想定されていない)のではないでしょうか。確かに例年の状況で普通に考えれば「エアコンが効いてるんだし、授業中にわざわざ水分補給する必要はない。授業中は授業に集中。」という考えもわかります。しかし今年の夏は先ほど挙げた理由で、例年とは違う熱中症リスクを鑑みなければなりません。そうであれば、教師はその日の気温や児童生徒達の様子にしっかりと注意を払いながら「授業中であっても各自の判断でこまめに水分補給」と声をかけたり、授業中のどこかのタイミングで給水タイムを設けたりという配慮が必要では無いでしょうか。
これらについては、既に桃野から区教委の教育指導課に提案済みです。新型コロナ感染症だけでなく、熱中症のリスクについても学校現場でしっかりと考えなければ。こんな時こそ「校則だから守りなさい」「ルールはルール」というような本末転倒にならないよう、児童生徒が安全にそして安心して学校生活を送ることができるよう配慮が必要です。
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