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2020-05-22

世田谷区立小中学校は6月1日から分散登校、各種行事の中止など発表。でも「来春の修学旅行も中止」の理由に驚いた。

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世田谷区議会議員、桃野芳文です。
現在、新型コロナ感染症への対応で臨時休業中(休校)の世田谷区立小中学校ですが、再来週6月1日(月)から「分散登校」という形で再開することが発表されました。
区立小中学校における段階的な教育活動の再開について】(世田谷区のサイトより)
世田谷区では、4月1日付で「始業式以降の新学期は分散登校で実施」と公表し、その実施直前に取り消されるという経緯もあり、休校期間は、かれこれ3ヶ月になりました。
参考ブログ
世田谷区立小中学校で分散登校スタート→急遽撤回」問われるリーダーの資質。一連の判断は誰が?その判断基準は?
これまでの世田谷区立小中学校の休校期間をまとめると以下になります。
1)臨時休業日=令和2年3月2日(月曜日)~3月14日(土曜日)
2)臨時休業日=令和2年3月16日(月曜日)~3月25日(水曜日)
3)春季休業日=令和2年3月26日(木曜日)~4月5日(日曜日)
4)臨時休業日=令和2年4月6日(月曜日)~5月1日(金曜日)
5)臨時休業日=令和2年5月7日(木曜日)~5月31日(日曜日)

6月1日以降の分散登校について、世田谷区が公表した内容(一部抜粋)は以下。
・ 休業要請が解除された場合は、安全性の確保などの状況を把握しつつ、授業などの学校活動を段階的に再開する。 分散登校は、クラスの約2分の1が教室を利用する形とし、机の間は1m以上確保する。登校時間帯は午前・午後に分け、午前の児童・生徒と午後の児童・生徒の時間 が重ならないように設定する。
2020-05-22
第1段階(第1週を想定)
分散登校を実施  小1~6:半日×週1回、中1~3:半日×週2回
第2段階(第2週を想定)
分散登校を実施  小1~6:半日×週2回、中1・2:半日×週3回 中3 :半日×週4回
第3段階(第3週を想定)
分散登校を実施   小1・2:半日×週3回 小3~6:半日×週5回 、中1~3:半日×週5回
第4段階 (第4週以降を想定)
・ 席の配置の工夫や透明パーテーションの設置など 追加の措置を講じたうえで、通常の時間割による 学校活動を実施。
・給食の提供を開始
仮に区立A小学校で感染者が出た場合、区内全校が休校となるのかなど、こうした実践的な問題について、我々の会派は3月の時点で議会で取り上げ区長に問うておりました。これまでの間、区長は議会で何も答えず、区民にも何も示さずに来ましたが、今回の区の公表内容には以下の点が含まれていました。

児童・生徒や教職員に感染者等を生じた場合の迅速な感染拡大防止対策
・  児童・生徒や教職員に感染者を生じた場合は、保健所による疫学調査に基づき、 臨時休業とする範囲(学校全体、学年、クラス等)確定させ、必要な範囲を臨時休業とする。
・  児童・生徒や教職員に濃厚接触者を生じた場合は、当該児童・生徒や教職員の登校・出勤を停止するとともに、保健所の指導に基づき必要な感染症対策を講じる。
(引用以上)
桃野は、区内(人口90万人超)の陽性者数の増加(1人/日程度)も鈍化しており、学校の再開自体は可能なタイミングと考えています。
■以下、検査陽性者の状況、世田谷区のサイトより
1
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ただ、区の公表内容には違和感を感じる点が含まれていることも事実。
例えば、修学旅行について。
区は、今回早々と「中学3年生の修学旅行は中止で検討」と打ち出しています。区の所管に聞いたところ「区としては行ける学校、行けない学校が出てくるのは良く無いと思っている。全校中止の方向で検討している」とのことでした。
区立中学校の中には、コロナ禍にあって迅速に決断し、修学旅行は来春の受験後に延期とし、そのための準備を頑張って進めてきた学校もあります。
学校の教職員も「なんとか子ども達を修学旅行に行けるようにしたい!」と厳しい状況の中で様々な調整をして頑張ってきたのでしょう。その学校に対して、区が「行けない学校もあるんだから、オタクの学校もダメ、中止せよ」なんてことをなぜ言えるのか。
大阪府の吉村知事は、ツイッターで、科学的知見に基づかずに各イベントを中止してしまうことに警鐘を鳴らし「大人が最後まで諦めていはいけない」「できるだけ頑張る」と表明しています。


それに比べて、世田谷区のトップは・・・
一事が万事。修学旅行についてだけでなく、こういう「変な平等感覚」で判断してしまう世田谷区長、区教育長の感覚は、多くの生徒や保護者、学校関係者とは、ずれているように感じてなりません。

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