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世田谷区の桃太郎 桃野芳文Webサイトです
2019-10-12

「おかしな校則はいらない」は良いことですが「学校へスマホ持ち込みはもちろん、授業中にスマホゲームもOK」って!?

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世田谷区議会議員、桃野芳文です。
本日のブログも桃野の決算特別委員会の質疑から。
「世田谷区立小学校における、児童・生徒のスマートフォン等の持ち込み」について。
先に結論から言うと「世田谷区の教育長はじめ区教委など区の教育部門はまともに仕事をしていない」ということ。
これまでの経緯を振り返ります。
先の一般質問(2010年9月18日)で、桃野は以下内容で質問。
・区立小中学校へのスマートフォン、携帯電話の持ち込みに関するルールについて聞く。
・文部科学省は「小・中学校においては、学校への児童生徒の携帯電話の持込みは原則禁止」とし「やむを得ない事情がある場合は、校内での使用を禁止するなど、学校での教育活動に支障がないよう配慮すること」としている。
・東京都の教育委員会も従来、都内公立小中学校への携帯電話等の持ち込みは禁止としていたが、今年6月、区立学校における携帯電話等の持ち込みについては各区の教育委員会の判断に委ねると方針を変更した。
・世田谷区立小中学校では今後、携帯電話、スマートフォンの持ち込みについて、いかなる方針とするのか。
その際の区の答弁は概ね以下内容でした。
・現在、区立小・中学校では、スマートフォンや携帯電話の学校への持ち込みを原則として禁止している。
・保護者からは、災害時の連絡や、登下校中の安否確認に活用したい等の要望が増えている。
・BYODの取組みを想定し、スマートフォンや携帯電話などの取扱いのルール化に向け、他自治体での取組みを参考にしながら検討を進める。
・BYODの運用に関するガイドラインを策定するとともに、授業時間外は各生徒が持参する個人端末を鍵のかかる保管庫に保管する等の対策をとる等、慎重に検証を進める。
参考ブログはこちら↓
本日は桃野の区議会一般質問。先ずは世田谷区立小中学校へのスマートフォン等の持ち込みについて
ところが、ところが。
上記のような区の答弁は、実態には全く即していないということがわかりました(事実と違う答弁)。
9月28日(土)、NHK・Eテレ、21:30-21:55「ウワサの保護者会  〜校長先生中学校を変える〜 」という番組で、世田谷区立の某中学校が取り上げられていました。
番組の趣旨は「公立中学校だけど個性的、生徒の自主性を重んじる型破りな教育で全国から注目を集める」との内容。
桃野も視聴していたのですが、賛同できる点、そうでない点、様々な思いを持ちました。例えば校則については桃野はとても良いと思う。
桃野がこれまで議会で取り上げてきた中に、ブラック校則の問題があります。
参考ブログはこちら↓
世田谷区から「ブラック校則」や「謎校則」を無くそう!前向きに動き出したように感じています
桃野はこれまで世田谷区立中学校全校の校則を仔細に調べ、中には「下着の色は白」「髪留めの色は黒か紺」「セーターの着用はOKだがカーディガンはダメ」など過剰に子ども達を縛り付ける校則があり、こうしたおかしな校則は改めるべきだと主張してきました。
上記番組の中でも紹介されていましたが、この中学校ではそうした校則は一切無いということで、これには桃野は強く賛同します。
その一方で、気になったのは「生徒のスマホの学校への持参OK、申請等不要で持ち込みは全く自由」「休み時間にスマホゲームはOK、それどころか授業中にスマホでゲームをやっていてもOK」というルール。
校長自ら胸を張ってインタビューに答えていましたが「生徒はやがて、授業中にゲームをやっていてはいけないと気づく。注意する必要は無い」とのこと。
桃野は別途、つい最近この地域の保護者から、この中学校では授業中にスマホゲームをやっている生徒は少なく無い、先生は注意しないという現状を聞いておりましたが、ちょうどその話を聞いたタイミング直後でこの番組を見て「あー、聞いた通りだったんだ」と思った次第。
勉強するための時間(授業時間)は、勉強をする。
これは当たり前のことだと思うんですが、これについての当否を生徒の気づきに任せるというのは本当に良い方法なのでしょうか。「この中学校の校長は自由と放縦の区別がついていないのでは無いか」というのが桃野の考え。
学校側が自校にあった生徒を選抜する、又生徒側は受験等で、その学校に適性があるか評価される私立中学校なら、この話もわかりますが、この学校は区立中学校。住所次第で地域の子ども達が選びようもなく通う学校でこうしたやり方が良いのでしょうか。
桃野の考えはさておき、世田谷区はこの現状をどう捉えているのでしょう。
ちなみに質疑の前の事実確認と質疑での確認では、世田谷区の教育長も教育指導課長(学校運営を指導する立場)も、この番組は見たと言っていましたし、教育指導課長はこの学校でのスマホの扱いは従前から知っていたと言っていました。
でも、前述のように、世田谷区は議会答弁では「区立中学校ではスマートフォンや携帯電話の学校への持ち込みは原則禁止」とし「BYOD(個人端末を活用しての授業)の導入に向けて、授業時間外は各生徒が持参する個人端末を鍵のかかる保管庫に保管する等の対策をとる等、慎重に検証を進める」と言っています。
区は、自分たちの示す方針が良いのか、この中学校の方針が良いのか、ちゃんと学校長も含め議論、検討して考えをまとめた上で行動すべきでは無いでしょうか。
この学校は特別、という考え方は本件のようなケースでは適切ではありません。
世田谷区立中学校はすべからく世田谷区の区立中学校としての基準に沿って運営されるのは当然のこと。こうした問題まで学校で好きにやって良いというなら、それこそ世田谷区も自由と放縦を履き違えているのでは。
もし百歩譲って学校ごとの対応に任せるというのなら、議会で問われた際にその旨を答弁しなければ、それは「虚偽答弁」になってしまいます。
今回の質疑で、区の教育指導課長の言っていることは二転三転。はっきり言って時間を空費するばかりで実のあるやりとりができませんでした。質疑時間はもとより限られていますから、これでは議論にならない。残念です。
世田谷区の教育指導課長。しどろもどろ、言っていることが二転三転する様子は以下の動画でご覧いただけます。区民の皆様はどう思われるでしょうか。

 

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