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2018-09-22

災害対策。「問題だとわかっていたけど、やり残していた」ことが人命を左右することにもなりかねません。

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世田谷区議会議員、桃野よしふみです。
今日のブログも桃野の一般質問から。
何度となく議会で取り上げてきた「災害対策」です。
今年6月の大阪北部地震、9月の北海道胆振東部地震と大きな災害が相次いで日本を襲っています。当然、必ず来るとされている「首都直下地震」へも抜かりなく備えておかなければなりません。
あらゆることを想定し、準備をしていても災害時にはその準備がすべて機能するかという不安は尽きないもの。逆にいえばその「想定外」の範囲を少しでも小さくすべく「当たり前のことは当たり前に」やっておかなければなりません。
災害時の備えとして、まず一番に「わかっていること」といえば、水の確保が必須ということ。人は水がなければあっという間に命を奪われてしまいます。まずは飲料水、そして生活用水をどのように確保していくか。普段から備えておかなければなりません。
世田谷区は、首都直下地震の際の被害想定の中で、上水道の断水率を30%としており、この数字をもとに単純計算すれば区内48万世帯のうち14万世帯で断水という事態が起こります。
区は区民に対し、災害に備えるための水、食料の備蓄を促すと同時に、飲料水については、区役所に整備している井戸などを給水拠点とする、生活用水については、ご協力頂ける区民へ補助しながら、災害時に使用できる井戸を登録するなどの準備をしています。
ところがところが。
私は、平成26年6月11日の一般質問で、給水拠点や震災対策用井戸の区民周知について取り上げました。区のホームページからさまざまな施設を検索できる「iMap」やスマートフォンアプリで利用する「世田谷区防災マップ」で給水拠点を検索しても正しく表示されないこと、震災対策用井戸については区民周知ができていないことを指摘しました。
現在、給水拠点についてはスマホのアプリから正しく検索できるよう改善されているのですが、震災対策用井戸については、未だスマホで検索することができません。
では「iMapで見るしかないか」と、そちらを見に行くと、iMapでは給水拠点は未だ正しく表示されず、震災対策用井戸も現状を正しく反映していないようです。私はiMAPの情報を頼りに幾つかの井戸を探してみましたが、現況が変わったのかその場所にたどり着けない、たどり着いても看板が見当たらず井戸があるのかどうかがわからないということがありました。
所管課に確認すると、iMapに掲載されている震災用井戸の情報は平成23年6月以降更新されていないとのことで、最新の情報は各総合支所に問い合わせてもらうことになるとの返事。
えー、震災時にそれは無理でしょう。手元にスムースに確認できるから役に立つのだと思うのですが。
今回の一般質問では「災害に備え、給水拠点や震災用井戸の位置、利用方法や水質など関連情報を正しく区民に周知する必要性」を改めて訴え、区に改善を求めました。もしも、今夏のような猛暑のもとで災害が起こればまさに水は大切な命綱です。
区の答弁では、
・水の情報のうち、飲料水については、紙媒体の「区民行動マニュアルマップ版」、そのマップ版をスマートフォン用にアプリ化した「防災マップアプリ」で配布・配信している。
→それはOK。
・生活用水については、1,400箇所あるものを全て「マップ版」や「防災マップアプリ」に表示すると見にくくなるため、掲載していない。
→見にくくなるから掲載していないって・・・。見やすいように工夫して発信しないと。   
・震災対策用井戸はimapのみに掲載していますが、現在、情報の更新は行っていないため、一部、廃止や新設したものが反映されていないものがある。最新の情報については、各総合支所にお問い合わせいただくことになる。
→これでは、災害時に混乱を招くことは必至。
・震災対策用井戸を設置している場所には、その旨の表示板を掲示することになっているが、取り付けていない場合や、改修等によって取り外してしまったりした場合もあります。
→区がその辺も含めて災害時に震災対策用井戸が機能するようにフォローしないと。
・災害時の水に関する情報については、区民への日頃からの提供が重要であると認識している。これらの情報の更新時期や内容、提供方法等について整理・検討し、今後、災害時の水の情報を、より適切に区民等に伝達できるよう努めていく。
→災害は今やって来ても不思議ではありません。迅速な対応を!
(赤字は、答弁を聞いての桃野からの意見。議場では時間の都合で再質問できなかったので)
実際に災害が起きた時に「問題だとわかっていたけど、やり残していた」ことが人命を左右したり、被害を拡大したりといったことがあってはなりません。
■質問の様子は以下の動画でご覧ください。

 

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