これまで「耐震性問題なし」としていた区立小学校、中学校で「もしかしたら、危ないかも」という実態が明らかに!
世田谷区議会議員、桃野よしふみです。
6月13日(水)から始まる世田谷区議会本会議で多くの会派、議員がこの問題を取り上げると思われます。
「区公共施設における耐震性能の再確認の取り組みについて」
簡単に言いますと、これまで「安全です」「耐震性を確認し、その結果必要であれば耐震補強を行いました」となっていた公共施設において「もしかしたら、危ないかも・・・」「耐震性が確保されていないかも・・・」という実態が明らかになってきたということなんです。
私も、区から議会に報告があった時はにわかに信じられず、いったい何が起きているのかと驚いたのですが、世田谷立希望丘小学校での改築工事に伴い、隣接する学校体育館の耐震診断をしたところ、これまで「耐震性を確保している」はずだった体育館で「基準を大きく下回る診断結果」が出てしまいました。
希望丘小学校の体育館は現在、使用停止中。
児童らには大変な不都合が生じている状態なのですが、これから体育の授業をどうするのか。卒業式や入学式はどうなるのか。桃野は近隣の中学校施設の活用なども含めて現在、対応策について区に働きかけているところです。
そして、話は希望丘小学校にとどまらず、他の学校、一部学校以外の公共施設においても耐震診断をやり直す必要があるという流れへ。希望丘小学校と同様の経緯で「耐震性を満たしているとされてきた施設」は、全て再診断が行われることとなりました。
耐震診断にかかる費用について、区議会へも区から補正予算案が提出されましたが、この補正予算が4億7,300万円。
改めて耐震診断が行われるのは、以下の施設です。
〈世田谷区立小学校〉
旭、若林、池之上、経堂、弦巻、中丸、代田、三軒茶屋、池尻、笹原、東玉川、九品仏、喜多見、武蔵丘、千歳台
〈世田谷区立中学校〉
太子堂、緑丘、駒留、富士、八幡、瀬田、尾山台、用賀、千歳、上祖師谷、砧南、喜多見、三宿
〈小中学校以外〉
河口湖林間学校、ものづくり学校(旧池尻中学校)、職員研修会場・事務局(旧厚生会館)
上記施設において耐震診断が行われ、その結果が順次明らかになりますが、希望丘小学校のように「耐震不足」となった場合、その影響は非常に大きなものです。耐震補強工事にしても改築にしてもそれが必要となれば数年を要する可能性が大です。
児童、保護者はじめ、学校やその他公共施設を利用している皆さんに、どのような対応ができるのか。最悪の想定をして、これから準備を進めていかなければなりません。
来週からの本会議等で、多くの議員から関連の質問が区側にぶつけられると思います。当然、我々の会派「無所属・世田谷行革110番・プラス」も代表質問でこの問題を取り上げます。
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