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2018-02-23

桃野の区議会一般質問より。初期の調査段階で驚きました。区の職員が長きにわたり区営住宅を不正利用していたなんて!

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世田谷区議会議員、桃野よしふみです。
世田谷区議会の本会議、今日は3日目、桃野は一般質問で登壇しました。
テーマは大きく3つ。
・公営住宅について
・教育長の海外視察について
・雨水対策について
議場での質問は終わりましたが、今日からブログでも内容を順にご紹介したいと思います。
先ずは「公営住宅について」
これは、私も質問準備に取り組み始めた早々の段階で驚いたのですが、区の職員が長きにわたり、区営住宅を不正利用していた事実が明らかになりました。
そもそもの話ですが、区営住宅や都営住宅などの「公営住宅」は、所得が一定の基準以下で現に住宅に困っている方に対し、低廉な家賃で提供される住宅で、いわば福祉政策の一環とも言えるもの。
とはいえ当然ながら戸数に限りがあり、それを必要とする方、全てに行き渡るわけではありません。
例えば、世田谷区の、一般世帯向け区営住宅の募集倍率を見ると、平成28年の11月は44倍、同年6月は21.3倍、平成27年の11月は44倍、同年6月は20.9倍など非常に狭き門です。
区営住宅に入居できなかった方々も含め、応募された方々の暮らしは、いずれも経済的には厳しいものでしょう。
「区営住宅等の所得基準表」を見ると、例えば二人世帯であれば、心身障害者世帯や60歳以上の世帯など、最も所得基準が緩い場合であっても年間所得の上限は約295万円。2人合わせて年間所得が300万円もあれば、もう応募の対象外になってしまいます。
そんな区営住宅ですが。。。
区職員(50代の係長)が12年間以上もの間、ある区営住宅に住み続けていることがわかりました。区が示す資料では、区係長の平均年齢は49.5歳で、平均支給額は832万9,000円です。この係長は50代ですから、この金額と同等以上の所得があるにも関わらず、厳しい経済状況にある多くの区民を押しのけ、区内3DKの部屋に、家賃3万数千円で住み続けていました。
簡単に言うと、この係長は、世帯所得を正しく申告せず、チェックをすり抜けていました。区の職員ですからどうすれば高額所得世帯であることを隠せるか、熟知していたのでしょう。
しかも、この係長は12年前から堂々とこの住所(区営住宅)を職場に届け出ていましたが、歴代上長含め誰一人不正に気づきませんでした。
今日の一般質問で取り上げたのは以下の点。
・先ずは不正行為を働いたこの係長の責任、懲戒処分や追加での金銭徴収も必要。
・不正を長年見過ごして来た区の責任について。
・この際区は、全職員を対象に、公営住宅の不正利用の他、所得基準が緩い公的住宅の不適切使用がないか、調査し結果を公表すべき。
・区営住宅を不正利用していても10年以上、発覚しないということが明らかになった。本件と同様の不正を防ぐ方策を。
・不正利用には厳しく望む仕組みが必要。
本日は、不祥事について、区長ら区の幹部職員が謝罪。これまで区営住宅に入れなかった方、区営住宅のコストを負担している区民に向けて誠意を持って謝罪するのは当然のことでしょう。(ちなみに区長は、最後の最後にようやく謝罪した感じでしたけど)
不正を働いた係長には区営住宅から退去してもらう、事実確認の後、厳正に対処するなどの答弁がありました。
一方で区の係長に対する管理責任については認めず簡単に言うと「職員の住居についてはいちいちチェックできないよ!」という感じでした。
再発防止策も「全職員に法令順守を徹底する」とか、何とも実効性にかけるもの。区の職員が不正利用など不適切なことをしてないかしっかり調査するべきと、桃野から重ねて求めました。
不正利用に厳しく臨む仕組みが必要という投げかけには、これも「厳正に臨んで参ります」という、具体的な中身についてはよく分からない答弁で終わってしまいました。
質問時間をギリギリまで使って区側に投げかけましたが、今日のところは、一番大切な「再発防止」について、ちょっと具体性が見えない状況。困っている方をサポートするための福祉サービスを悪用する者が今後出ないよう、ましてや区の職員がそんなことをしでかさないよう、この問題には今後も区の実効性ある施策を求めてまいります。
質問の様子は世田谷区議会のサイトで動画をご覧いただけます。是非一度ご覧ください。
桃野の一般質問「インターネット録画中継」はこちら
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