toggle
世田谷区の桃太郎 桃野芳文Webサイトです
2017-05-29

仕組み自体に不正を全て排除する機能はありませんが、権力者の一存で恣意的に事業者が選ばれる余地は少なくなります。

LINEで送る
Pocket

世田谷区議会議員、桃野よしふみです。
森友学園問題、加計学園問題。
続いて世の中を騒がせたこれらの問題は、特定の事業者が政権との関係性によって、公有地を有利に入手し、又事業開始に至る経緯においても他の事業者に比べて特段優遇されたのでははないかと疑惑を呼んでいるものです。(簡単に言うと、安倍総理のお友達だから、優遇されたのではないか。という話)
国、都道府県、市町村。
それぞれ行政機関は、すべからく住民の税金に拠って立っているわけですから、公共事業における事業者を選定する際に、権力者との距離で結果が左右されるということはあってはなりません。
当たり前ですよね。
さてそこで、事業者選定を公平公正に行うために、様々な手法が用いられます。
代表的なものを挙げると「入札」や「プロポーザル」。
入札は、簡単に言うと、どういう事業を行うか「仕様」をバッチリ決めて、一番安くその仕事を成し遂げてくれる事業者を選ぶ方法。
例えば、設計図と工事期間を示した上で「この建物をいくらでつくれますか?」と問いかけ、最低価格で応じてくれた事業者を選びます。
一方「プロポーザル」は「より良い提案をしてくれたところを選びます」と問いかけ、その提案内容を評価して事業者を選びます。
例えば、世田谷区で最近あった事例で言えば、キャロットタワーの26階にある展望レストラン。
ここのフロアーは世田谷区の持ち物ですが、区は「指定管理者」を定めて、その事業者によって展望レストランが運営されています。
事業者選定は数年ごとにプロポーザル方式で決める方法。
直近で言えば、平成29年10月から平成35年3月末までのレストラン事業者をプロポーザル方式で決定したばかりです。
審査に臨んだのは4つの事業者。
各事業者の提案を有識者、区職員の8名からなる「選定委員会」で評価した結果、事業者は「株式会社ホテルオークラエンタープライズ」に決定しました。試食会における料理の内容、接遇が高く評価されたようです。
評価項目は、管理体制、収支計画、利用料金など多岐にわたり、一定の基準に沿って点数が付けられます。
もちろん、入札であろうが、プロポーザルであろうが、仕組み自体に不正や不公正を全て排除する機能はありませんが、こうした手法により権力者の一存で恣意的に事業者が選ばれる余地が少なくなります。
 

LINEで送る
Pocket

関連記事

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です