民主主義を否定する独裁者が、必ずやることの一つ。それが、メディアからの批判を封じることです。
世田谷区議会議員、桃野よしふみです。
ブログをいつも読んで下さっているという方から「桃野さんは世田谷区議ですので、なるべく世田谷区のことを書いていただきたいと思います」とのご意見も寄せられているのですが、どうしても気になるので。
今日のブログも「今村復興相の辞任」に関連して。
復興相という立場にありながら、東日本大震災を指して「これはまだ東北で、あっちの方だったからよかった」と発言した今村雅弘前復興相が辞任(報道によると、安倍首相の判断によって事実上、更迭されたようです)しました。
自民党の中からも「復興相にふさわしくない」との判断が下されたのは、至極真っ当なこと、ではあると思うのですが、今朝の報道で続いて気になったのは自民党の二階俊博幹事長の発言。
以下、朝日新聞デジタルからの引用です。
「政治家の話をマスコミが余すところなく記録をとって、一行悪いところがあったら『すぐ首を取れ』と。何ちゅうことか。それの方(マスコミ)の首、取った方がいいぐらい。そんな人は初めから排除して、入れないようにしなきゃダメ」
今村前復興相は、二階派の所属。しかも、例の暴言は二階派のパーティーで飛び出したものということもあり、親分が子分をかばったということなのでしょう。
でも、二階幹事長のこの発言も大変恐ろしい。
自民党という政権党の幹事長(党内で総裁に次ぐ権力を持つ立場)が、放つ言葉ですから、大変な威力です。
「政治家を批判した記者の首を取れ!」
「気にいらない報道をする記者はシャットアウトしろ!」
なんという発言でしょう。民主主義というものをわかっていない。
与党の幹事長にしろ、大臣にしろ、あらゆる批判にさらされるべき立場の人間です。それほど大きな権力を持っているのだから。
民主主義を否定する独裁者が、必ずやることの一つ。
それが、メディアからの批判を封じることです。
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