「舛添都知事が公用車で、湯河原の別荘へ毎週末」だそう。でも、これどこに問題があるのか冷静に考えたほうがいい。
世田谷区議会議員、桃野よしふみです。
ファーストクラスの航空券に、高級ホテルのスイートルーム。
舛添要一東京都知事の海外出張は、ものすごく金がかかっているようです。
首都圏の他の県知事と比べても、その費用の高さは突出していますね。
↑4/23毎日新聞より
そして、今度は湯河原にある別荘への往復に公用車を使っていたという問題が大きく報道されています。
例えばこちら。
桃野は、この”高額”海外出張については、やっぱり釈然としませんね。単純に「ビジネスクラスでいいんじゃないの?」と思うし「ホテルもそんな高級なところに泊まらなくても・・・」と思います。
「どうせ自分の金じゃないし、使わな損損」と思うからやっちゃてるように思いますもんね、やっぱり。それか、自分を相当偉い(お金を使って良い身分)と思っているか。
でも、首都東京の知事だからというだけで、他の知事より豪勢にして良い理由というのもちょっと思い浮かばない。
もっと言うと、知事に外交なんて必要ですかね。
姉妹都市交流ぐらいはあるかもしれませんが。
外交って基本的に国がやることでしょ。
桃野としては、高額出張の話は、これはかなり強くNGだと思う。
税金を使っての旅費ですから、これは抑制的にやってもらわなければ困りますよ。
桃野の払った税金も東京都の予算ですから!
で、湯河原の別荘に、毎週末公用車で往復するという話。
海外出張の話の後に、出てきたので、先入観を持って見てしまうところもありますが、こっちはどこに問題があるのか、ちょっと冷静に考えてみたほうがいいです。
「公務か、自宅送迎以外、公用車は使うべきではない」
「湯河原は、遠くてガソリン代などが高くつくからダメ」
「危機管理上、毎週末、他県で過ごすのは問題」
とかでしょうか。
1番目は分かりやすいですね。
でも、公務とそれ以外を切り分けるのってかなり困難というのが現実。
実は、桃野はかつて世田谷区長(保坂展人氏)の公用車の運行記録を情報開示請求で入手したことがありますが、その時も同じ感想を持ちました。
例えばの話ですが「夜の繁華街に公用車で行くのおかしいでしょ?」と議会で取り上げたとします。
そこで「人と会って食事をしながら、幅広く政策談義をした」と答弁されれば、それで形としては丸く収まってしまいます。
2番目の理由ならば、規定を設けておくべきでしょうね。
東京都ならOKとか?でも奥多摩に別荘があった場合、湯河原より遠くなっちゃうのかな。
そもそも都知事って東京都民じゃなくてもなれますから、選挙で選ばれた都知事が神奈川県在住だった場合、毎週どころか毎日神奈川県の自宅に帰るということにもなるからややこしい。
3番目は大切な問題。
でも、都知事が、どこにいても都庁という巨大組織が正確に動くようにしておくのが危機管理の最初でしょうから、むしろ公用車や別荘にも”執務室”として成立するような装備を整えおかなければいけませんね。
とどのつまりは、これ、権力者の節度の問題に行き着くのではないでしょうか。
権力を持つと、誰しもが奢り、高ぶる。
自分の都合の良い方向に物事を持っていく。
権力を持つものは、こういう人間のサガに敏感すぎるほど敏感であれということ。
都内であっても「これは公務とは言えないかな・・・」と思うなら、公用車の使用を避けるべき。
都知事という巨大な権力を持つ人であれば、なおのこと、そうあらねばなりません。
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