揺れる千代田区議会。選挙管理委員会は「区長の議会解散表明は無効」の判断。
世田谷区議会議員、桃野芳文です。
先日ブログにてアップしたこちらの問題↓
【区議会で疑惑を追及されて区長が区議会を解散?千代田区で今何が起きているのか】
千代田区長が一方的に「千代田区議会を解散する」と宣言し、他の区幹部共々議会に出てこないという暴挙に出ています。当然、議会は区長に「区長が議会を勝手に解散することなどできない、議会に出てくるべき」と働きかけていますが、それでも区長は「議会は解散した。存在しない」との主張を崩していないよう。
さて、これどうなってしまうのか。他区のことではありますが、地方自治体における議会制民主主義の根幹を揺るがしかねない事件であり、ことの推移を非常に心配して見守っておりました。
そして今日のニュース。
【東京 千代田区長の議会解散表明 選管は「解散無効」判断】(NHKニュースより)
・地方自治法では、不信任の議決が行われた場合、区長は議会を解散できるとしている。
・今回、議決はなく、議員側は「解散は成立しない」と主張して区の選挙管理委員会が審議を続けてきた。
・その結果、選挙管理委員会は「刑事告発は不信任の議決にはあたらず、解散は無効だ」という判断を示した。
(引用以上)
先ずは良かった。選挙管理委員会の事務局は区役所組織の一部。当然、そこで働く職員の上司にあたるのは区長です。選挙管理委員会事務局長他、事務局の職員は、人事権など自身の(仕事上の)生殺与奪の権を持っている区長に対して、是々非々でしっかりと対峙できるだろうかと心配していました。法律に書いてある当たり前のことが当たり前のように進んでいることに安堵しています。
しかし、選挙管理委員会の判断を受けても尚区長は、報道陣に対して「司法の場で判断されるべきことだ。議会は解散しており存在しないと考えている」と言っているよう(上記のNHKニュースより)
ごねてごねてごねまくって、決着は裁判でつけようと。裁判で決着をつける場合、恐らくどんなに短くても数ヶ月の時間を要するでしょう。それまで議会も開かず区行政に関することを独裁的に自身が進めようというのでしょうか。
そもそもこんな大混乱は、区長自身の疑惑からスタートしたこと。自身は潔白だというならむしろ議会での追及にも正々堂々と答え続ければいい話。そうではなく、追及を受けている最中にいきなり「議会を解散する!」と宣言して議会に出てこないなんて。千代田区民も、千代田区役所の職員もこんな区長の暴挙は許してはいけない。
コメントを残す